私、旅に出ます

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我大いに語る:似て非なるもの

2016-07-13 | ぼやき

私を個人的に知っている方たちは、多分ご存知だと思いますが
私の趣味の一つは、オークションです。

オークションで通常価格で買えない物を安価で購入。
そして、蒐集しております。またの言い方を無駄遣い。

中でも宝石類(原石と宝飾品)は、落札しなくても
見ているだけで勉強になるので時々チェックしては
一喜一憂している私なのですが

悪意を持って 違う石名を書いている人
もしくは、知らなくて本来とは違う石名を書いている人
業者、個人問わずかなりいまして

さっき見つけたのが、18金 タンザナイト ネックレス。
(特定されないよう 表示名は変更しています)

載せている写真を拝見すると明らかに サファイア。
といっても よくあるのが逆バージョンで
タンザナイトなのにサファイアと書いている人も多数います。

サファイアという石は、コランダムという鉱物の1つです。
ルビーとサファイアがコランダム家族。
赤い色のコランダムは、ルビー。
他の色は、サファイア。
サファイアというと青色をすぐイメージされる方が多いと思いますが
無色、黄色、紫色、桃色、赤紫色、緑色、そして 桃橙色。
桃橙と勝手に色を書きましたが パパラチャのことです。

タンザナイトはゾイサイト家族の一つなので
色合いもそうですが・・・私から見ると タンザナイトはタンザナイトなのです。
しいていうなら紫がかった青なのがタンザナイトです。

他によく見かけるのが
オパール、と書かれているラブラドライト。
間違えてしまう理由は、分からんでもないですが

オパールは、遊色効果という赤、青、など多色の変化をすることと
ラブラドライトの光学効果という虹色の色を発するのを
同一視しちゃうのか・・・なぁ?

上記2つの石の販売金額が全く違うので、個人なら仕方ないとして
お店を構えている人は、専門ではないにしても間違ったらいけないと思いますが
まだまだ 一応 本物の石だから大目に見たとして
一番 はたから見ていて知らずに買ったら悲惨だと思うのは
スタールビーやスターサファイアと称して売られている合成・人造石。
ハッキリと合成とかリンデと書いてくれている人は、全く問題ないです。

きっとそれなりに安ければ、おかしい、と思うかもしれませんが
結構な金額にしている合成・人造石も時~々目にするので
気を付けて下さい、と書いてしまうと どう気を付ければいいんだ!と
言われそうなので 簡単な判断方法を一つ。

本物の石だとスター効果の元になる繊維のような模様というか
石の模様があるのです。自然光の時、見えます。
それが全くなく透明で誰が見てもスターXXXXXとなると
偽物か、カラットに左右されますが安くても○百~千万単位となります。

上は、表の判断方法で、一番おすすめなのは
その石の裏面を見ることです。

ツルッツルの状態だったら偽物です。
どういうのがツルッツルなのか・・・
石を切った、削った痕が全く見られない
とにかく滑らかな表面、です。

あと、実際手に取って見れる場合、スターの動きにご注意ください。
本物と偽物は、動きが明らかに違います。

私は専門家でも商売人でもなければ資格も持っていませんが
好きだから 見えてくるものが多々あります。
石と言っても 様々な物質と混ざり合い時間を掛けて生れ出た物質であるように
人間も知らない人と人が出会って生れ出て磨かれていく、良くも悪くも稀有な生き物。
どちらも性格が異なり、個性があります。

学生の頃、学校の先生が ダイヤモンドの原石になれ的な発言を
よーーーーっくしていた記憶があるのですが
皆が皆 揃ってダイヤモンドになる必要は、全くないと思います。

コランダムのルビーになりたい人もいれば
クリソベリルのアレキサンドライトになる人もいれば
クォーツのアメシストやモリオンになりたい人だっている
スピネルやペリドット、ガーネットな人もいていいじゃないか、とも思う。

保育園の時まで みんな違ってみんな良い、とか歌っているのに
小学校に入った途端、不思議と都合のよい型に入れようとして
その型に入りきれない、入らないモノは振り落とされてしまう。

競争社会が悪いとか無駄に粋がっている奴が良い、とかいう話ではなく
本来なら内包物が沢山の低品質と見做されていた石達が
磨き方一つで スター効果があると高評価(好評価)される。
人間も自分自身の磨き方、見出してくれる人によって大きく評価が変わると思います。

私は、一体どんな石なのだろうか。


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