スーパーの袋を流しの下にぶら下げて、
料理しながら出る生ごみを次々入れて、
最後に片付けようとすると、
モンチが何箇所も穴を開けていた…。
寝ていると、目がときどき半開きになるモンチ。
夕方川に出ると、三毛子の横に女の人が座っていた。
その人が去って少しすると、
三毛子は私のいる土手まで降りてきて、
川の水をゆっくりたっぷり飲んでいた。
三毛子がいつもの場所に戻ると、
今度はおじさんが三毛子の横に座って、
長いこと一緒にいた。
猫のわりに目が小さくて、
器量よしでもないし、なつっこいわけでもないけれど、
いつも同じ場所で佇む風情がよくて、
ファンも多いみたい。
鴨の親子は、コガモが大きくなり、
横に並んで泳いでいた。
花火のため刈り取られた雑草は、
1週間あまりで膝上まで伸びた。
「それから」を少し読み、
代助のカリスマニートぶりにクスッとして、
赤い夕陽を眺めて帰る。
夜になって、携帯がないことに気付く。
三毛子に気をとられて、河原に置いてきたらしい。
次の日朝早く見に行くと、
三毛子は早くから同じ場所にいた。
携帯はちゃんと、ライターまでそのまま置いてあった。
朝起きると、足元には殿モン、
枕元にはビーが寝ていた。
曇りで、暑さも少し和らいだような気がする。
起き抜け、ボーッとするので、
ガス・ヴァン・サントの「ジェリー」を、
眺めてボーッとする。
5時頃川に行くと、花火が終わって、
三毛子がいつもの場所に出ていた。
白鷺が何羽かいて、近くまで来た。
真っ白。
ジムでマシンだけやって、
Cの家で猫たちの顔を見てから、
久しぶりに東の橋を渡り、
帰国中の某ちゃんに会いに行く。
カーリーヘアを振り乱して、
おむついっちょで駆け回る妹むちゅめは、
どうしようもないくらい可愛い。
遊びながら、誰でも「マミー」と呼んで、
肩によじ登る。
5歳になった姉娘は、
自慢の品(ゲームなど)の紹介を終えると、
強盗ごっこに誘拐ごっこで、
すっかり男子とゆーか、ギャングスタ。
帰るというと、妹むちゅめは、
パパにだっこされながら号泣。
帰りは、私もCも疲れて無口に。
ダーは校了中。
朝の5時頃帰って鰻にビール。
ほとんどの人が引き上げた後の、
夕暮れの由比ガ浜。
足を水につけると、水はぬるくて、
泡立つ感触が気持ちいい。
浜辺に寝転んでボブの詩を見たり、
「それから」を読んだり。
男の子が「リラックスしてますね~」といってきた。
「ゴミはありませんか?」と、
ボランティアなのかナンパなのか。
リラックスしすぎてて、話できず。
アーちゃん脱走のメールが来てたので、
急いで東京に戻る。
アチ子はすぐに帰ってきて、よかった。
昨日今日と焦げそうな暑さ。
壊れてた車が戻ってきたので、
さっそく鎌倉へ。
まだまだ咲き続ける夾竹桃に、
葛がすごい勢いでのり上げている。
西日が眩しくて、照らされる緑の色が、
かすかに褐色を帯び始めた。
桜の木には、早くも黄色の葉が混じり始めている。
晩夏の色。
本覚寺の百日紅が、
夏の青空に向かっていっぱい花を咲かせていた。
木の下に入ると蝉の声がすごい。
スタバに寄って海へ。
河原の脇の散歩道が、南の島みたい。
河原の猫たち、鴨やほかの鳥たちは、
花火がどんだけ怖いだろう、と思ったけど、
家にいるとき、すぐ側で試し打ちの音がすると、
モンチは最初の2、3発は驚いて、
落ち着かない様子だったけど、
すぐに害のないことに気付き、寝てしまった。
モンチが、害があると思い込んでいるのは掃除機。
ハルマゲドンが到来したかのように右往左往して、
気を抜くことなく部屋から部屋へ、
部屋の隅から隅へと逃げ回る。
掃除機をやめるとすぐに出てきて、
新たな夜明けが始まる。
私のハルマゲドン(モンチにとってはオモチャ)は、
今年の夏は少なくて有難い。
Cが来て、川に散歩に出たら雨が降ってきたけれど、
傘をさして夕陽の見えるところまで行く。
その後スタバで、
ジャン・ルノワールの本を眺めながらのんびりお茶してたら、
ハルマゲドンが…。
最近の豪雨のおかげで瑞々しい葉っぱに戻った。
緑輝く、夏の午後。
花火の場所取りシートが心配なので見に行くと、
すでに河原は無数のシートで覆われている。
川と道に平行に、整然とシートがある中、
太陽のルートと平行に敷いた私のシートは、
一枚だけ斜めになっていた。
ふだん誰も目にとめない石ころが、
今日ばかりは皆の引っ張りだこで、
シートを押さえるのに、皆選りすぐって石を使っている。
大きめの石を掘り出そうとして、途中で諦めた形跡もあった。
一度家に戻る時も、いい感じの石を見つけると、
ダー「戻って置いてこようかな…」
ダーが仕事から戻り、ひとシャワー浴びて、
すぐに花火会場へ。
去年より人が多い感じ。
暗くなるのを待ちながら、お弁当。
私はあまりお腹が減ってなくて、
ビールを少し飲んだだけ。
花火は、年々すごくなってる感じ。
スッゲエーーー!
とルフィみたいに叫んじゃう瞬間が、何度も。
人が作ったものの中では自然に近い美しさ、な気がする。
広い空に、幾つもの光が重なって、
一瞬ごとに形や色や光の強さを変えて、
同じ景色は二度とない。
花火の上がってる1時間は、
お弁当どころではなく、空に目が釘付け。
あまりにベスポジで、
燃えカスがひっきりなしに飛んできた。
ななめ前方、
やたら広いシートに今どきな男子3人だけで、
花火そっちのけでケータイばかり見ていて、
後から一人できた男の子に、
花火のドーンという音よりでかい声で、「女は?!」
しばらくして女子も到着、めでたしめでたし。
男子と女子で別れてかたまって、
今度は皆ケータイを花火に向けていた。
暑い午後、
和室のテーブルで伸びるモンチを撫でていると、
ちょっと様子を見に来たビーが、
廊下に行って「ニャー」と呼ぶので行くと、
そのまま一緒に寝室に行き、
並んでごろごろして、ときどき私の腕をなめる。
ちょっとだけ甘えたいときもある、かわいいビー。
そのままビーはお昼寝。
川で、花火の場所取りを一応しておく。
川がいつもと違う様子を感じたのか、
いつもいる猫たちが1匹も出ていない。
夜、ジムのテラスでおしゃべり。
暑いけど、風が気持ちいい。
遅れてた鐘は、
Cとのメールのやりとりの直後で鳴った。
終バスなんか気にせずにボエムのテラスで、
何年ぶりか、二人でビールを飲む。
いい男と飲むビールはうまいけど、
いい女と飲んでもうまい。
ぶらぶら駅まで歩いて帰る。
スペシャ見つつお掃除にはまる。
チェリー・ザ・ダストマンのクリップのオダジョー、
すごいカッコカワイイ。
Ryoさんの「晴れわたる丘」(だっけな)は、
リリックがじーんと来て、窪塚のクリップもいい。
窪塚といえば、
のだめを実写でやるなら、千秋は彼がいいなぁ。
パソコンに向かってたら、
ビーがニャーニャーなくので、
ご飯はまだあげないよ、とビシッというと、
珍しく膝に上がってきた。暑いのに。
そのままソファの上にずれて、
くるくる、くつくつ。
エクソダスを聞きながら川に行くと、
着々と花火の準備が進められていた。
三毛子がいつもいるところにテントが立って、
三毛子はいない。
花火二日前、早くも場所取りシートが。
川の向こうには、白鷺が3羽。
夕暮れ時、路上では猫たちが夕涼み。
昨日のちょっとした言い合いの後で、
また少し変わった。
もう人だらけ。
講習会が長くて退屈。
終わった後、ドトールで一服しつつ、
「スワン夫人をめぐって」も、もうラストのシーンで、
シャンゼリゼに現れるスワン夫人が、
見事なまでにエレガント。
語り手、苦悩したまま突き進み、
彼女は男と歩いている。
その辺をぶらぶらしてた暇人甘木さんに、
渋谷まで迎えに来てもらう。
待つ間、タワーで試聴。
適当にドライブして海ほたるへ。
周りは海なのに、すべてが人工的で、
なんともいえない安っぽい雰囲気。
安くはないんだろうけど。
今日は久しぶりに、
軽いストレスを感じた。
ビーがニャーと呼ぶので、
一緒に倉庫部屋に入る。
背中に手を当てて撫でようとすると、
ビーは「くっ」と息をひとのみ。
ふるるるる。
誰もいない倉庫部屋では、
ビーもタオル地ボールで遊んだ。
本屋で板尾さんの日記、
猫沢さんのパリの本を立ち読み。
伊東屋さんでいろいろ購入。
リラックスヨガに出る。
疲れもむくみもこったところもないので、
効果の実感がわからない。
行き帰り、夜の舗道にエンジュの花が落ちて、
きらきら。
時が止まったように暑い、夏の真ん中。
扇風機を回しっぱなしで寝る。
さすがに、猫たちはベッドに来ない。
夜は、倉庫部屋や和室に散らばって寝ている。
でも朝起きると、
足のすねにふっさりと乗り上げる、殿。
モンチも枕の上で伸びている。