風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

鵜の生態

2019-02-27 | 三重県・海・伊勢湾
 昨日・一昨日掲載した鵜(川鵜)についての若干の生態です。

①空恐ろしいような鵜の群れです。
 どんどん鵜が増えているのを実感します。
 2017年1月6日の写真。
 千羽近い鵜の群れが集結し、目の前を500mほど飛んでは着水、また戻って飛んでは着水という不可解な行動を3度繰り返しました。


②私はこどものころから長年海と親しんでいますが、このような大群のしかもこのような不思議な行動は見たことがありません。


③列をなしてねぐらへ帰って行きます。





⑤ねぐらのひとつ、鈴鹿市石垣池。
 コロニーを作っています。


⑥擬木に止まっています。


⑦2017年12月3日の写真。
 こちらも大群が数百mほど飛んでは着水を何度も繰り返していました。




 調べてもどうして大群が集まり、不思議な行動を繰り返すのか分かりません。

⑨津市雲出川河口部に集まった数百羽の鵜の群れ。


⑩鵜はオオセグロカモメなどと比べてもひとまわり大きい体をしています。


⑪潜るのに適した油分の少ない羽根を持っているため、潜った後は羽根を広げて乾かしています。


⑫鵜とカモメの争い。
 鵜がセイゴと思われる魚を加えて水中から上がってきました。


⑬カモメがそれを奪おうとしますが、鵜は魚を吐いて水中へ沈め、カモメに反撃します。


⑭カモメを追い払うと、沈んだ魚を拾いに再び潜ります。


⑮カモメの前で悠々と食べ始めますが、今度はカモメは手出しせずながめているだけです。


 鵜(川鵜)は体が大きく、潜って魚を捕る能力に優れています。
 群れをなして行動し、大食漢です。
 川の鮎などへの鵜の漁業被害や、営巣する樹木の糞による枯死など環境問題も大きくなって来ています。
 得がたい被写体ですがここまで増えすぎては、鵜と共存するためにも適正な個体数の管理が必要と思われます。
 

早朝の海 御嶽山遠望・鵜の大群 その2

2019-02-26 | 三重県・海・伊勢湾
 鈴鹿市白子海岸です。
 ほとんどの写真は150mm-600mmズームレンズで撮っています。

①何か作業に出かける小舟が行きます。





③蜃気楼のように浮かぶのは、伊勢湾岸自動車道、名港トリトンの斜張橋。


④上空の鵜の群れはこれまでとは逆の左から右、北から南へ移動しています。
 もう朝の食事は終わったのか? それとも南方向にえさ場があるのか?


⑤北の陸方向は四日市塩浜コンビナートの煙。


⑥この鵜の群れも南へ向かっています。


⑦手前は南方向、奥は北方向へ飛んでいます。
 どうなっているのやら?





⑨雲の切れ間からサーチライトのような光芒です。


⑩北から南への鵜の群れ。


⑪奥の島は神島。


⑫中部空港への着陸態勢に入った飛行機。





⑭飛行機は鵜の群れと交差するようですが、実際は相当離れています。
 映画「ハドソン川の奇跡」のように、鵜の群れが飛行機とぶつかればたいへんです。


⑮飛行機はこの後高度を下げると、海中に没したかのように姿が消えます。
 滑走路に着陸したのですが、姿は見えません。
 地球の丸さを実感します。





⑰再び、恵那山。


⑱御嶽山は少し霞んできました。


⑲<参考>2016年2月7日の写真。
 四日市市楠町、磯津漁港。
 右は水蒸気を上げている御嶽山。
 左に少し見えるのは乗鞍岳。

早朝の海 御嶽山遠望・鵜の大群 その1

2019-02-25 | 三重県・海・伊勢湾
 朝早く起きて窓から空を見上げると、上空は雲がべったり覆っていますが、東の空の一部は切れてかすかに明るくなっています。
 このような日はかえっておもしろい写真になりそうなので、急遽鈴鹿市白子海岸へ向かいました。
 休漁日なので漁船の姿はほとんどありませんが、木曽の御嶽山が見えたり、鵜の大群が次々と大規模に移動するめずらしい風景などが写せました。

①海岸に着き、車から降りると、すごい朝焼けです。
 いつもは日の出の20分前には現地に着くようにしているのですが、この日は出遅れて10分前着となりました。
 朝焼けが消えないように祈りながら、突堤への道を急ぎます。


②めったに出会えないような朝焼けです。


③この後、朝焼けはだんだん消えて行きました。
 どうにか間に合いました。


④愛知県知多半島、野間崎付近からの日の出です。








⑦上空を右から左、南から北へ、朝のえさ場に向かう鵜の一群。


⑧何かの作業に出ていた小舟が帰って来ました。


⑨伊勢湾越しの木曽御嶽山。
 手前は千代崎漁港防波堤、奥は名古屋駅前の高層ビル群。
 ここから御嶽山頂まで直線距離で約140km、富士山頂から茨城県つくば市までの距離に相当します。





⑪前景は知多火力発電所など、奥は岐阜・長野県境の恵那山。


⑫次々に鵜の群れが北方向へ飛んで行きます。
 背後の山並みは中央アルプス。


⑬目の前の上空も鵜の群れです。


⑭こちらは海面スレスレに行きます。


⑮次から次へとすごい数の鵜です。








⑱目を転じれば、浮島現象で浮上した神島の左を貨物船が行きます。


 明日はその2です。

巨大船が4隻に

2019-02-19 | 三重県・海・伊勢湾
 津市白塚海岸です。
 昨日掲載した、造船所で艤装または修理中の巨大船が、今朝写しに行くと4隻に増えて海に浮かんでいたので驚きました。

① ①②は昨日掲載した、2月10日の写真です。


②巨大船は1隻だけです。


③これは2月18日朝の写真。
 この方向に3隻。





⑤造船所近くに1隻。


⑥中央の船は①②の以前からいる船で、LNG(液化天然ガス)の運搬船と思われます。
 両側はタンカー。





⑧左端はタグボート。


⑨ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)の造船所。
 一度だけ中へ入って見学させてもらったことがあります。
 船の各ブロック毎に製造し、巨大クレーンを使って組み立てて行くと説明を受けたことを覚えています。


⑩最初は日本鋼管、その後JFEそしてJMUですが、津の人は言いにくいJMUなどとよばず、今でも日本鋼管とよんでいます。




光芒と採貝漁の海

2019-02-18 | 三重県・海・伊勢湾
 津市白塚海岸です。
 昨日の続きです。
 朝焼けが光芒に変わりました。

①フレアもゴーストも生じない程度の光りが照っています。


②背後は津市南部の造船所。


③沖は造船所から出港している完成途上らしい船。
 暗い間はその場所で、赤々と明かりを灯しています。


<参考>同日未明の写真。














⑧雲の天窓が開き、光が降りてきました。
 光芒です。








⑪遠くは津と中部空港を結ぶ高速船。 
 その後に従うのは排気ガスにより生じた水蒸気。





⑬日が少し高くなり、海は金色から銀色に変わってきました。





⑮寒い海上で働いている人たちには申し訳ないのですが、写していると実にすがすがしい気分になります。
 朝日と海は私にパワーを与えてくれます。


⑯またウオーキングの人が通って行きます。
 この人も朝日と海を楽しんでいるのでしょう。