うろうろとする日々

五輪女子バスケット日本代表について

もちろんグループフェーズ最後のベルギー戦がまだあるわけですが、今回見ていて思うのは、やはり、実業団チームと学生チームはちがうんじゃないかなあということです。

今回ドイツ戦に山本選手が欠場だったことを見ていると、やはり山本選手はキーパーソンだったのだと思われました。要は割とフリーに攻める山本選手がいることで、恩塚HCのバスケットは成り立つのかなと。ちょっと計算違いなのは、宮崎選手も実は攻撃力がある選手だと思いますが、山本選手と一緒にでることで、PGに徹する習慣がついてしまい、せめていく感覚がいまひとつサンフラワーズのときとは違うように見えました。

というかです。ホーバスHCのもとでは多くの選手が所属チームとは違う役割で活躍しています。今の男子の吉井選手もですが、女子で言えば、本橋選手、町田選手、宮沢選手、林選手などでしょうか。林選手もサンフラワーズではスリーポインターといえば岡本選手でしたから、岡本選手のリザーブである時代もありましたが、日本代表では先にスリーポインターとしての役割をこなしてました。本橋選手もどちらかというとチームとしては弱いけれども日本代表のキャンプで成果を出して、定着した選手(ただしPGですが)です。宮沢選手もリオのあとスリーポインターとして所属チームでも成果を出して、見事にホーバスHCの要求にこたえた選手です。高田選手もホーバスHCのもとで大きくプレーの幅を広げた選手かなと。

また、今回は選出されていませんが、渡嘉敷選手やオコエ選手も所属チーム以上に日本代表で力を伸ばしたとおもいます。

がです。どうも恩塚HCになってから、明確な目標を与えて力を伸ばしたと思える選手があまりいないように思います。なので、流れがいい試合は勝つけどそうではない試合をきちんと計画を遂行するような感じの勝ち方があまりないのではないかと。

最初に恩塚HCが大学のHCであったことを書きましたが、実業団は選手も結果を出すことへの意欲が学生とは違うだろうと思います。その中でHCというのはやはり、選手の思い入れも理解して、それを自分の作りたいチーム像に合わせていくようなことは実業団ならではでしょう。学生はどんな優れた選手でも4年でいなくなるのですが、実業団は違います。それだけ選手も必死です。やはりそのあたりのずれは出てしまっているのかなあと感じてます。

ベルギーなどをみると、世界は米国ともっと近くなっていると思います。10年前に比べて、日本のバスケットはずいぶんランクを上げました。今の若手の選手も世界でも結果を出しているので、次回の五輪にどういうチームを作っていくかということですね。

今のチームも五輪で上位にいくかもしれませんが、これまでのゲームからでも反省点は結構ありそうだと思っています。

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