我が家の薪ストーブ本体の分解掃除は終了していますが、煙突掃除は咋年していますので今年は煙突の上部の縁に積もった煤の塊を取り除くことにしました。
さて、煙突は道路面から約15m、建物の敷地から面からでも約10m位の高さにあります。屋根に登り、煙突までたどり着くには、それ相当な準備が必要です。長い梯子を倒れない様に家の左右で引っ張ってロープで固定します。屋根の上にはアイボルトを取りつけてあり、そこにロープを掛けなければなりません。屋根の棟の頂上に取りつけてあるアイボルトまで無事に上り、たどり着けるには屋根の急勾配を安全に登らねばなりません。
その方法を夫は考え出しました。まず、アーチェリーの矢につり針糸を結びつけ、梯子の上から矢を放ちます。上手く矢が屋根を超えて家の向こう側の畑まで飛ぶと、釣り糸の端に登山用の長いロープ(ザイル)に繋ぎ、そのザイルを引き寄せます。ザイルの先は、梯子の反対側にある大きなイタヤカエデの幹に結び付けます。
夫は梯子からそのロープを頼りに登り、屋根の棟の上のアイボルトまで辿り着き、途中で滑り落ちてもストップできるように工夫しました。身体をザイルと固定するハーネスやカラビナなどまたロープワークは、昔とった杵柄と、山岳部の後輩のKさんからいただいた登山用具が大いに役に立ちました。
元山岳部の夫はロープの結び方はお手のものです。次に自分の腰のまわりにハーネスやキャラビナなどを着けて、屋根の上に登り、上から細めのロープが下がってきたものに、私は煙突の掃除用の道具を入れた袋を縛って、引き上げます。
同時にワイヤーも上にあげて、屋根の上のアンカーに通して、下がってきたワイヤーを輪になるようにテープで巻き付けて、スポットワイヤーが抜けない様にします。
やっと煙突掃除が出来るようになりました。てっぺんの鉄板を外してその周辺のこびり付いた煤の塊をブラシなどで削り取りました。今年はまだ5cmほどしか積もっていなかったようで、3年に1回ストーブの掃除をすればいいと夫は言っていました。
屋根はつるつると滑りやすいので危険ですが、次に登る時には、ワイヤーをザイルに替えて登ることが出来るので、簡単で安全です。山登りをしていた者しか登ることはできないかもしれませんが・・・・
私は屋根から芝生の上に落ちてきた煤の塊を、箒で集めて掃除の担当でした。
別荘地域周辺は東急が管理して下さっていますので、道路脇の雑草などを刈り取ってもらっています。この日は道路脇の溝に積もった落ち葉を集めて、運んで下さっていました。管理料は払ってはいますが、とても助かります。