暗黒の時代を思い返す 前編

朝　普通に会社へ行った旦那さん（17年前）

ところが　電話が鳴りました。出てみると救急隊の方で

今ご主人が救急車に乗ってますが　話をしてくださいと

言われ　なぜ？どうして？頭はパニックです。

旦那が出ました。どうしたの？　どうしても会社へ行けない

急に死にたくなり車を壁にぶつけそうになり

怖くなって自分で119番した・・・と

救急隊の方が　これからS病院へ行きますので来てくださいと

言われ　慌てて親友に電話して（その病院から近かったの）

一緒に向かいました。　あまり評判の良くない精神科でした。

 

4人部屋の誰もいない部屋で　旦那は宙を見上げながら無言で寝てました。

医師からの詳しい説明もないまま　親友と　この病院はマズいから

違う所へ移そうと決め　看護師さんに退院したいと伝えました。

待つこと1時間　院長室へ呼ばれ　どうして退院したいか？聞かれ

家からは　すごく遠くて通うのが大変なので　近くの病院へ

行きたいと正直にいいました。なんか文句言われたけど

とにかく退院したいと言い続け　2時間後やっと退院出来て

そのまま総合病院へ連れて行きました。3時間は待たされましたが

医師の診断はうつ病でした。

全く解りませんでした。娘達も気が付きませんでした。

過去にもプチうつは　ありましたが　ここまでひどいのは・・・

まずは通院治療を受け　仕事は有給使って休み

医師はバンバン働けませんと会社宛てに診断書を書いてくれ

会社にも　うつ病の事を詳しく説明するので来てくださいと

積極的な医師でしたね～私も何度も説明に会社へ呼ばれ

出向きました。上司5人に囲まれ　大きな体を小さくしながら

謝ってました。3ヶ月は休みましたが　一向に良くならず

 

ついには旦那が入院して治したいと言い出し入院する事になりました。

ショックでした　その時に医師に言われた事

1度ご主人の頭を空っぽにします。相当強い薬を使うので

廃人みたいになりますが　我慢してください。

3か月後には退院出来ますのでと言われました

経済的にどうしょう　このまま治らなかったどうしょう

家のローンも　まだまだあるのに

もう～不安しかありませんよね。

週末外泊許可が出て帰って来ましたが　医師の言ったとおり

まさしく廃人でしたトイレにも這って行きましたから

それを見るのが辛くて　私の仕事も2件掛け持ちしてました

先が見えない不安　本当に治るのか？治っても再発しないのか

いつから社会復帰できるのか　会社クビになるかも？

など夜になると不安で一人泣いてました

 

そして週末の旦那の廃人のような様子を見て

気が休まる日が　ありませんでした。

お見舞いには　毎日仕事帰りに行ってました。

くたくたの身体で　精神的もおいつめられながら

長女と小姑は1回もお見舞いに行きませんでしたが

情のある次女は怪獣を連れて　毎日お見舞いに行ってました。

精神科でしたので　嫌じゃないの？と次女に聞いたら

あれだけ怪獣の事可愛がってくれて　毎日でも怪獣の顔

見たら　良くなるかと思って行ってると言いました。

ありがたい事です。姑でさえ3回しか来なかった。

同じ病院の1階下に舅が肺がんで入院していて小姑と

付き添ってましたので　心があれば　毎日でも行けたのに

1度も行かなかった旦那の実の妹には　呆れてしまいました

精神科が恥ずかしかったのですか

 

うつ病は　甘えてるんだ！しっかりしろという考えの姑

私が説明しようが医師が説明しようが　理解しようとしませんでした。

旦那の性格　生真面目　融通が利かない　頑固　趣味がない

そして友達もいませんでした。　割り当てられた仕事は出来ても

それを自分なりに組み立て　予測しながら段取りをして仕事へが

とても　苦手な人でした。　わざと難しく考えてしまうというか

私見みたいな　いい加減な人じゃなかったのね（でも仕事は真面目）

 

ここから　まだまだ長い暗黒時代が続くのです。　次回へ

 

 

 

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