『悪魔が来りて笛を吹く』
(2006年日本)
監督 星 護
脚本 佐藤 嗣麻子
出演 稲垣 悟郎、国仲 涼子、成宮 寛貴、伊武 雅刀、榎木 孝明、秋吉 久美子、小日向 文世
■ストーリー■
昭和22年、銀座の宝石店「天銀堂」で毒殺による集団殺人強盗事件が起きる。生き残った従業員の証言からモンタージュ写真が作られ指名手配されるが事件は進展しなかった。一方、華族の椿子爵が自殺する事件が起きる。そんなある日、椿子爵の屋敷で椿子爵がフルートを吹く姿が目撃されるのだった。子爵の娘、美禰子は、金田一耕助に調査を依頼するのだった。子爵の館には美禰子の他に、妻、秋子、秋子の父、玉虫伯爵、秋子の兄、利彦、利彦の息子、一彦、秋子の主治医、目賀、玉虫伯爵の小間使い、菊江、書生の三島東太郎、お手伝いのお種たちが、住んでいた。金田一は、椿子爵が生きているのか占う場に居合わせるが、その晩、停電を利用したトリックで椿子爵が残した「悪魔が来りて笛を吹く」のフルートの音が聞こえてくるのだった。
■感想■
稲垣悟郎が、名探偵金田一耕助を演じるTVムービーの第4弾。今回は「悪魔が来りて笛を吹く」です。
わかりやすいです!すごくわかりやすい!登場人物も多く、複雑な人間関係の横溝正史の今作も、TVムービーのせいか、すごくわかりやすく映像化されてます!
複雑なプロットも、金田一耕助のタネ明かしでの説明シーンを延々と取っているので、すごくわかりやすい!ホントは分かりやすいって、ホメ言葉じゃないんですけどね。古谷一行のTVシリーズだと4時間弱のランニングタイムですからね。
う~ん、こういうダイジェスト版みたいに分かりやすい作品を見せられると、逆に原作をていねいに映像化した古谷一行のTVシリーズ版のDVDを観たくなっちゃいます。でも、横溝正史の作品って、ミステリー重視というより、日本の風土に密着したドロドロな関係や猟奇的な設定を重視してるから、何回も観たいと思わないんですよね!だって観てて爽快じゃないでしょ。
今作も、現実に起きた事件をモチーフにしたような宝石店の毒殺強盗事件を発端にしながら、いつものドロドロした殺人事件につながっていく、いかにも映像化向きの作品なのに、どうしても後味が悪いです。オドロオドロしさは、TVムービーなんで、メチャクチャ弱いですけどね。
それにしても、今回の事件は、金田一耕助の悪いクセが出てます!
「金田一先生、あなた、犯人が誰か、最初から分かってたんじゃないかーっ!!」
金田一耕助も、犯人の気持ちになっちゃって、事件を次から次へと起こさせてる気配が濃厚です!金田一耕助って、ホントに事件が終盤になるまで、犯人が何やっても、ほとんど、ほっとくんですから!でも、それが金田一物の良いところなんですけどね。
でも、さすが名探偵って感じで、クライマックスの全員を集めての犯人とトリックのタネ明かしのシーンは、今まで、自分が観た稲垣金田一の作品の中では、ベストかも!(『犬神家の一族』は未見です)今作が、作品的に、特にそういう作品なんですけど。
今回も脚本は、前作に引き続き、佐藤嗣麻子が担当してます。うまく原作を、まとめてると思うんですけど、いかんせんランニングタイムが2時間(CMカットすると2時間弱なのかな??)なので、ドンドン進みすぎな感じですけど、忙しい現代人には丁度良いかも。でも、観てる人が、ストーリーを楽しみながら犯人や動機を推理しようとする時間は全然無いですけどね。フジTVのドラマを見直しちゃいました!50点
(2006年日本)
監督 星 護
脚本 佐藤 嗣麻子
出演 稲垣 悟郎、国仲 涼子、成宮 寛貴、伊武 雅刀、榎木 孝明、秋吉 久美子、小日向 文世
■ストーリー■
昭和22年、銀座の宝石店「天銀堂」で毒殺による集団殺人強盗事件が起きる。生き残った従業員の証言からモンタージュ写真が作られ指名手配されるが事件は進展しなかった。一方、華族の椿子爵が自殺する事件が起きる。そんなある日、椿子爵の屋敷で椿子爵がフルートを吹く姿が目撃されるのだった。子爵の娘、美禰子は、金田一耕助に調査を依頼するのだった。子爵の館には美禰子の他に、妻、秋子、秋子の父、玉虫伯爵、秋子の兄、利彦、利彦の息子、一彦、秋子の主治医、目賀、玉虫伯爵の小間使い、菊江、書生の三島東太郎、お手伝いのお種たちが、住んでいた。金田一は、椿子爵が生きているのか占う場に居合わせるが、その晩、停電を利用したトリックで椿子爵が残した「悪魔が来りて笛を吹く」のフルートの音が聞こえてくるのだった。
■感想■
稲垣悟郎が、名探偵金田一耕助を演じるTVムービーの第4弾。今回は「悪魔が来りて笛を吹く」です。
わかりやすいです!すごくわかりやすい!登場人物も多く、複雑な人間関係の横溝正史の今作も、TVムービーのせいか、すごくわかりやすく映像化されてます!
複雑なプロットも、金田一耕助のタネ明かしでの説明シーンを延々と取っているので、すごくわかりやすい!ホントは分かりやすいって、ホメ言葉じゃないんですけどね。古谷一行のTVシリーズだと4時間弱のランニングタイムですからね。
う~ん、こういうダイジェスト版みたいに分かりやすい作品を見せられると、逆に原作をていねいに映像化した古谷一行のTVシリーズ版のDVDを観たくなっちゃいます。でも、横溝正史の作品って、ミステリー重視というより、日本の風土に密着したドロドロな関係や猟奇的な設定を重視してるから、何回も観たいと思わないんですよね!だって観てて爽快じゃないでしょ。
今作も、現実に起きた事件をモチーフにしたような宝石店の毒殺強盗事件を発端にしながら、いつものドロドロした殺人事件につながっていく、いかにも映像化向きの作品なのに、どうしても後味が悪いです。オドロオドロしさは、TVムービーなんで、メチャクチャ弱いですけどね。
それにしても、今回の事件は、金田一耕助の悪いクセが出てます!
「金田一先生、あなた、犯人が誰か、最初から分かってたんじゃないかーっ!!」
金田一耕助も、犯人の気持ちになっちゃって、事件を次から次へと起こさせてる気配が濃厚です!金田一耕助って、ホントに事件が終盤になるまで、犯人が何やっても、ほとんど、ほっとくんですから!でも、それが金田一物の良いところなんですけどね。
でも、さすが名探偵って感じで、クライマックスの全員を集めての犯人とトリックのタネ明かしのシーンは、今まで、自分が観た稲垣金田一の作品の中では、ベストかも!(『犬神家の一族』は未見です)今作が、作品的に、特にそういう作品なんですけど。
今回も脚本は、前作に引き続き、佐藤嗣麻子が担当してます。うまく原作を、まとめてると思うんですけど、いかんせんランニングタイムが2時間(CMカットすると2時間弱なのかな??)なので、ドンドン進みすぎな感じですけど、忙しい現代人には丁度良いかも。でも、観てる人が、ストーリーを楽しみながら犯人や動機を推理しようとする時間は全然無いですけどね。フジTVのドラマを見直しちゃいました!50点
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