『ステップファーザー 殺人鬼の棲む家』
THE STEPFATHER(2009年アメリカ)
監督:ネルソン・マコーミック
脚本:J・S・カーダン
オリジナル脚本:ドナルド・E・ウエストレイク
原案:キャロリン・スターリン
ブライアン・ガーフィールド
ドナルド・E・ウエウトレイク
出演:ディラン・ウォルシュ
セーラ・ウォード
ベン・バッジリー
アンバー・ハード
ジョン・テニー
■ストーリー■
家中の人間を殺した男が家から出てくる。数ヶ月後、士官学校を卒業し実家に帰ってきたマイケルを迎え入れる母スーザン、妹弟、スーザンのボーイフレンドのデヴィッドたち。デヴィドは家に一緒に暮らしていた。マイケルは、最初デヴィッドに反感を抱くのだが打ち解けていく。ある日、近所の年輩の女性から、デヴィッドが一家惨殺事件の犯人に似ていると言われるが、その年輩女性は事故死してしまうのだった。マイケルはデイッドを疑い始めるのだが、、。
■感想■
ドナルド・E・ウエストレイク、ブライアン・ガーフィールド原案、ドナルド・E・ウエウトレイク脚本の傑作ホラー『W ダブル』(1987年)のリメイク作品。
オリジナル版は、好評で『ステップファーザー2 危険な絆』(1989年)、『ステップファーザー3』(1992年)と3作目までシリーズ化されました。
今作は、ドナルド・E・ウエストレイク原作の作品でなく、映画のためのオリジナル脚本の作品でした。
ドナルド・E・ウエストレイク原作の映画化作品って、たくさんあります。
シリーズ物の映画化作品だと、ドートマンダーシリーズの映画化『ホット・ロック』(1971年)、『悪の天才たち 銀行略奪大作戦』(1974年)、『ホワイ・ミー?』(1989年)(ドタバタすぎてあまり笑えなかったです、、)や、リチャード・スターク名義で執筆した悪党パーカーシリーズはたびたび映画化されています。『ポイント・ブランク 殺しの分け前』(1967年)、『汚れた七人』(1968年)、『スレイグラウンド』(1984年)(けっこう好きな作品です)、『ペイバック』(1999年)、『PARKER パーカー』(2013年)などなど、。
でも、ドナルド・E・ウエストレイク原作小説の映画化作品でも未公開作品があるんですよねー。
「斧」(文春文庫)を映画化したベルギー、フランス、スペイン映画”Le Couperet”(2005年)
フランス映画"Je suis un assassin"(2004年)
「ジミー・ザ・キッド」を映画化したドイツ映画”Jimmy the kid”(1998年)
観てみたいです。
日本では「悪党パーカー」シリーズでないと人気ないんでしょうか??
脚本が『ヴァンパイア・ハンター』(2001年)、『マークスマン』(2005年)、『プロムナイト』(2008年)のJ・S・カーダンだったので、かなり心配だったんですが、オリジナルが良く出来ているおかげなのか、今作はけっこう面白く観れる作品になっています。
J・S・カーダンも、つまらない作品からそれなりに楽しめる作品まで色々と脚本を書いているので、今作の場合は良い方の作品ということですね。
監督のネルソン・マコーミックは主にTVで活躍しているようで手堅く演出しています。
ランニングタイムが98分だったオリジナル版同様、今作も102分と観やすい長さでテンポ良く進んでいきます。
今作も、リメイクでなかったらすごーく評価高いんですが、リメイクなんで評価は今一、、かな??
オリジナル版には少しだけ及ばない、ありがちなリメイク作品になっちゃってますが、自分的には、それでもかなり良い方です。
でも、このリメイク企画の脚本や監督のオファーが来たら、自分だったら受けない、、。
オリジナルの『W ダブル』が面白すぎなので、、。
まぁ、でもオリジナル版は1987年公開という古い作品なので、今風の「リメイク版の方が面白い!!」って、感じる映画ファンも少なくないかもしれないですね、、。2009年の作品なので今風の景色で、出演者も新しいですからね。
オリジナル版の『W ダブル』(1987年)TV放映時の吹替音声つきでブルーレイ発売して欲しいです。
オリジナル版は、かつて廉価版が発売されていました。
ドナルド・E・ウエストレイクの小説をいくつか、、。
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