『盗聴犯 狙われたブローカー』
竊聽風雲2 OVERHEARD 2(2011年香港)
監督 アラン・マック
フェリックス・チョン
脚本 アラン・マック
フェリックス・チョン
出演 ルイス・クー
ラウ・チンワン
ダニエル・ウー
アレックス・フォン
■ストーリー■
著名なやり手の株のブローカー、ローは、何者かに盗聴され監視されていた。その者は、出かけるローの車を尾行するのだった。警察の車に尾行されていると勘違いしたローは、振り払おうとして事故を起こしてしまうのだった。事故現場にやってきた刑事ホーは、ローの車から盗聴器を発見するのだった。
不振な様子のローから、何かがあるとにらんだホーは、捜査を続けていくのだった。そして、ローを監視するジョーという男の存在をかぎつけるのだった。
■感想■
香港映画の大傑作『インファナル・アフェア』(2002年)の監督アラン・マック、脚本家フェリックス・チョンが、監督、脚本のサスペンス映画。
同じくアラン・マック、フェリックス・チョン監督、脚本、ルイス・クー、ラウ・チンワン、ダニエル・ウー出演の2009年の『盗聴犯 死のインサイダー取引』の姉妹編になっています。
原題ではPART2になっていますが、主演の3人、ルイス・クー、ラウ・チンワン、ダニエル・ウーは違う役での出演です。
今作は、第31回【香港電影金像奨】で、作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、音楽賞、音響効果賞の9部門でノミネートされました。
「う~ん、香港の映画ファンはこういう作品が好きなんでしょうかね??」
はっきり言って、自分は、株の取引とか良く分からないので、あんまり楽しめませんでした。
なんか、金融か株を操作してもうけている、金融界の重鎮たちみたいなやつをこらしめようっていう作品でした。ダニエル・ウーは個人的なウラミがあってみたいな・・・。
儲けている奴らは悪いヤツみたいな感じで、それなりの処罰を受けるので、最後は少し映画的な感じになりますけど、自分的には、香港映画は、もっともっとノワール的なアクション物とか犯罪物の方が良いですね。
ダニエル・ウーの母親が観る映画、『サムライ』が出てきます。『サムライ』といえば、アラン・ドロン主演、ジャン・ピエール=メルヴィル監督の傑作ノワールなんで、今作もノワールを意識しているんでしょうね。別に刑事とギャングの戦いを描かなくても、ノワールは撮れるよ。ってコトなんでしょうね。
でも、アクションが得意な香港映画なんで、ハデなカーチェイスシーンや、いかにもやばそうな用心棒たちが出てきます。でも、そこは拳銃のドンパチがメインで無いので、ドンパチ的なアクションが苦手な映画ファンもOKです。
ストーリー的には、ダニエル・ウーが主人公なんでしょうが、犯罪を起こした妻を逮捕して出世を逃したルイス・クーがカッコ良かったですね。ルイス・クーのキャラクターを描くそんなエピソードが必要だったのか良く分からないですけどね。 60点
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