『悪魔の棲む森』
ESKALOFRIO(2008年スペイン)
監督:イシドロ・オルティス
脚本:エルナン・ミゴヤ
アレハンドロ・エルナンデス
ホセ・ガモ(ホセ・ガモ・シュアレス)
イシドロ・オルティス
原案:ダヴィッド・ムノ
アントニオ・トラショラス
出演:フニオ・バルベルデ
ブランカ・スアレス
ヒミー・バルナタン
マール・ソデュープ
ロベルト・エンリケ
■ストーリー■
太陽の光に浴びることのできない病気のため、サンティは日照時間の少ない北部の渓谷の村に、母親ののフリアと引っ越すことにするのだった。そんなとき村では家畜が野獣に殺される事件が起きていた。ある日、森で怪物を見たという少年の言葉から森に向かったサンティと同じ学校に通うホナスだったが、ホナスは殺されてしまうのだった。サンティが生き残り、ホナスが死んだため村人はサンティを白い目で見るようになる。サンティは、自分への疑いを晴らすために、1人で森の中へと向かうのだった。
■感想■
スペインの田舎を舞台にしたミステリー系のサスペンス映画。
タイトルと言い、日本版のDVDのパッケージと言い、完全なホラー映画風になっていますが、、ホラー映画というよりは、スリラー映画でしょうか??それもミステリー度高めの、、、。
ホラー映画として観ると、「なんだ!犯人の正体は??」
って、思ってやたら評価が厳しめになっちゃいますが、サスペンス映画やミステリー映画として観るとけっこう面白く観れます。
モンスターは出てこないうえに、モンスターと思っていたのは、、、。
実は、犯人と思っていた少女よりも悪い人間が出てくるので完全にミステリー映画では??
スペイン映画って、ミステリー映画が面白いですね!!
普段から「パッケージにはだまされないぞ」と思っているのに、今作は完全にだまされました、、。アクション映画で爆発シーンや車やバスがひっくり返るようなシーンがパッケージにあるのに本編には一切ないような感じの作品のような作品には慣れているんですが、、。。
あと、この犯人(と思われる人物)が誰か(犠牲者)を引きずるようなパッケージのデザイン、、どう見ても『ヒルズ・ハブ・アイズ2』(2007年)に寄せすぎー。
ちなみに日本版タイトルはダーレン・リン・バウズマン監督の『デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森』(2012年)と似ています、、。今作がリリースされたのが2009年で『デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森』が2013年にリリースされたから今作のせいではないんですが、、。
今作がホラー映画でないの??って言われるとそんなコトもなく、ジャンルとしては広い意味では「ホラー映画」になるんでしょうねぇ、、。自分としては「スリラー映画」とか「ミステリー映画」にジャンル分けしたいです。(勝手にしろッって突っ込まれそうです、、)
今作は各国の映画祭で賞を受賞したり、ノミネートされたりしました。
【ヌーシャテルテル国際ファンタスティック映画祭】(スイス)2008年
長編作品賞 ノミネート
【ガウディ賞】(カタルーニャ)2009ほ
音響賞 受賞
【ストラスブール・ヨーロッパ・ファンタスティック映画祭】(フランス)2008年
国際長編作品賞 ノミネート
長編作品賞 受賞
イシドロ・オティス監督の作品は日本では今作しか公開されていませんが、医師が体験するホラー映画”Fausto”(2001年)、医者のグループが遭遇するホラー映画”Somne”(2005年)、アルゼンチンを旅行する兄妹が日記を見つけたことで起こる出来事を描く”Aparecidos”(2007年)等々、色んな作品を監督しています。
今作を観る限り、他の作品も面白そう!!
観てみたいです!!
ホラー映画度 ★★
ミステリー度 ★★★
結局怖いのは人間だ度 ★★★★★
『ヒルズ・ハブ・アイズ』の続編。
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