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『リーピング』傑作オカルトホラー

2007-11-15 00:17:15 | ホラー

リーピング
THE REAPING(2007年アメリカ)
 監督          スティーブン・ホプキンス
 脚本          ゲイリー・W・ヘイズ
             チャド・ヘイズ
 出演          ヒラリー・スワンク
             デビッド・モリシー
             イドリス・エルバ
             スティーブン・レイ

 ■ストーリー■
 宣教師としてキリスト教の布教活動を行っていたキャサリンは、ある事件をキッカケに信仰心を失い、それ以降、宗教的な奇跡を科学的に解明する仕事についていた。大学で教鞭をとるキャサリンの講義のあと、ルイジアナの田舎町ヘイブンの数学教師が、自分の町で起きている不思議な出来事を調査して欲しいと依頼してくるのだった。最初は調査をする気の無かったキャサリンだが、このヘイブンで起きている出来事がある少女ローレンのせいにされていることを知り調査に赴くのだった。キャサリンは田舎町ヘイブンで起きている出来事が旧約聖書の「10の災い」通りに起きていることを知るのだった。

 □■□ネタバレあり!本当にあります!□■□
 ■
 感想■
 “イナゴ少女現る”がうたい文句の2007年のホラー映画!
 「宗教系のホラー映画で「イナゴ??」これって『エクソシスト2』(1977年)系なの??」
 まさか『エクソシスト2』はアメリカではヒットしなかったんで、影響受けてるワケ無いですよね…。なんて全然期待していなかったのが良かったのか、十分面白かったです。
  
 「エクソシスト2007年版」みたいな作品なのかな??とか思って観てたら、なんとイナゴ少女は後半までほとんどストーリーに絡んできません!
 今作は、信仰心を捨てて、宗教的な奇跡を現実的な科学的解明することを仕事にしているヒロインのヒラリー・スワンクを中心にストーリーが展開していきます。
 冒頭、スティーブン・レイの教会で写真が燃えるシーンから始まって、次に奇跡を科学的に解明するヒラリー・スワンクのシーンに移りますけど順番としては逆の方が良いかも。あとヒラリー・スワンクが信仰心を捨てた事件を最初に持ってきて、「数年後」ってテロップをだして奇跡を暴くシーンに行った方が分かりやすくて良かったかも。エンターテイメント作品なのに、小出しに昔のエピソードが出てきたりして少し複雑かも。
 ヒラリー・スワンクが信仰心を失うキッカケになった事件をもっとちゃんと描いた方が良かったような気がするんですけどね。ストーリー的にもけっこう重要な事件なんだし。

 ストーリーは「エクソシスト」系でなく『第七の予言』(1988年)とか『エクソシスト2』とか『オーメン』(1976年)系みたいな感じの作品でした。
 単に少女が悪魔なのか(悪魔にのりうつられているのか)どうかとかいう内容でなく、なんと天使やサタンの存在まで出して、世界の滅亡をテーマにした作品でした。
 
 ランニングタイム100分で、エンターテイメント作品にちょうどいい長さの作品ですけど、自分的にはここまで風呂敷を広げるのならもう少し長くても良かったかも!
 最後にちょっとだけビックリする事件が待ってますけど、そのせい後味が悪い作品になっちゃいました!今作では、2番目に生まれた子どもがちょっとしたポイントになってます。第2子にこだわるあたりイタリアの大傑作ホラー『悪魔が最後にやって来る』(1977年)みたいです。
 でも、最後にわかる事実でも、冷たい言い方になっちゃいますけど、まだ間に合うでしょ!妊娠したばっかりだしすぐに病院に行くしかないですね!このまま生んじゃうと大変なことに!シュワルツェネッガー演じる元刑事の警備会社の男が都合よく現れるとは思えないですからね!
  
 なんか有名なホラー映画の良いとこ取りみたいな作品ですけど、1本の作品としてまとまっているのでオリジナリティある作品になってます。リメイク、リメイクばっかりのハリウッドですけど、こういうオリジナル作品が元気だといいですね!

 ルイジアナっていう舞台設定も良いです。こういう出来事が起きたら本当に宗教的な事件に結び付けて少女の責任にしそうな雰囲気がありますもんね!
 あと、スティーブン・レイって教会にいるのに悪魔の力の方が強いんですね!『オーメン』でもそうでしたけど、教会にいても悪魔の力が及ぶなんて!
 ビジュアル的には、川が真っ赤に染まってるシーンとかインパクトがあって良かったです。何気ないシーンなんですけどね。赤い川の成分の調査結果が出てくるあたりからストーリーも盛り上がってきます!

 ただ、今作でわからないシーンが!ローレンがイナゴを使って、襲おうとしてやってきた町の人間を追い払うシーンがあります。
 ヒラリー・スワンクの助手のイドリス・エルバは墓に逃げて、デビッド・モリシーが川に逃げ込むんですが、その後イドリス・エルバが後ろから襲われるシーンがあるんですけど、あのお墓って別の出入り口もあったんですかね??それって、ミステリーだったらちょっと卑怯なトリックです。

 それと、田舎町の教師を演じたデビッド・モリシーが怪しすぎ!ピーター・サースガードが演じても良い様な怪しさ!まぁ、田舎の人間って役つくりなんでしょうけど、ちょっと信用できないです。自分がヒラリー・スワンクだったら絶対に信用しないです!
 
 とにかくここ数年で観たホラー映画の中では出色のデキです!キリスト教の聖書を前提にしたホラー映画好きには必見の1本です! 70点

リーピング 特別版 [DVD]
ヒラリー・スワンク,デヴィッド・モリッシー,イドリス・エルバ,アナソフィア・ロブ,スティーヴン・レイ
ワーナー・ホーム・ビデオ
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2 コメント

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スケール (@KOBA)
2007-11-18 19:05:59
猫姫少佐現品限りさま

事件はこの町だけで起きてるんで
スケールが小さいですけど、やろうとしていることは
すごく大きいんですよね!
このあと、ヒロイン、どうするんでしょう??
返信する
これは、、、 (猫姫少佐現品限り)
2007-11-18 15:52:21
ちょっとスケールが、小さすぎたかな?
返信する

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