悠山人の新古今

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042 明け方の月も

2005-08-16 05:50:00 | 新古今集

■地球から見える月面の模様は、世界各地で見え方がちがうことから、いろいろ
な伝説・説話を残している。

【略注】○思ふも=想像するのも。
    ○ひさかたの=「月」の枕詞。
    ○月の都=「中国の伝説に、月にあると伝える宮殿。月宮殿。」(小学版) 
    「月天子のいる月宮。…唐玄宗が八月十五日夜 ここに遊んだという伝説
    もある。」(岩波版)
    ○藤原家隆=集選者のひとり。光頼の次男。歌の師は俊成。43首入集。
【補説】評価。「歓楽極まって哀情多しの美的感情」(岩波版)。「細川幽斎[信長か
    ら家康までの3代に仕えた、武将歌人。子に忠興]は、地上の宮殿楼閣の
    場合でも、朝はさびしく見えることから類推して 夜通し月を見て このように
    感じた歌であるという。」(新潮版)

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