日航機、北九州空港に代替着陸 福岡空港の門限に間に合わず初

北九州空港と福岡空港

毎日新聞 2023/6/12 01:01（最終更新 6/12 11:36）

　日本航空の羽田発福岡行きの便が11日夜、出発の遅れで福岡空港（福岡市）に着陸可能な午後10時までに間に合わず、同じ福岡県内にある北九州空港（北九州市、同県苅田町）に目的地を変更して着陸した。住宅街に近接する福岡空港は騒音対策で、午前7時～午後10時以外の離着陸を原則認めていない。福岡の「門限」を理由にした、日航便の北九州へのダイバート（代替着陸）は初という。

北九州空港に駐機する日本航空331便で使用された機体＝北九州市小倉南区で2023年6月12日午前0時10分、林大樹撮影　

　日航によると、ダイバートしたのは羽田発福岡行き331便（乗客280人）。同便の出発時刻は午後6時45分の予定だったが、離陸直前に使用機のエンジントラブルが確認され、ターミナルに戻って機種を変更。目的地を24時間離着陸可能な北九州に変更し、了解した客を乗せて約3時間遅れの午後9時41分に出発した。福岡には午後8時35分に着く予定だったが、北九州には約2時間45分後の午後11時18分に到着した。

北九州空港＝北九州市小倉南区沖で、2023年3月5日、本社ヘリから上入来尚撮影　

　同社は帰れない乗客のため、北九州市内のホテルを手配したほか、バス5台を用意。乗客の希望に応じ、福岡市内まで送ったという。

　同市東区へ帰宅するという60代の夫婦は「羽田で約3時間待ってようやく機内に入ったがなかなか飛ばず、行き先も変わってしまった。でも、翌日も朝から予定があったので、とにかく九州に帰ってこられてよかった」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。

　乗客だった医師の男性（41）＝同市＝は用意されたバスに乗り、翌12日午前1時前に福岡・天神に到着した。男性は「月曜の朝から仕事なので、朝一番の移動では間に合わないところだった」とほっとした様子。「今後もこういう運用を続けてほしい」と話した。


福岡空港＝福岡市博多区で2022年12月26日、本社ヘリから矢頭智剛撮影

　福岡空港を巡っては、2月にも日航機の着陸が午後10時に間に合わず、翌日未明に羽田までUターンする事案が発生。県や北九州市、航空会社などの関係機関が北九州でのダイバートの受け入れを検討していた。【平川昌範、林大樹】

　何なに～、羽田を21時41分に飛び立って北九州空港に1時間37分後に到着、・・・。そして北九州空港から福岡の中心までのバスが、それから1時間40分くらいだというから旅客機に乗っていたのと同じくらいの時間。これは乗客の皆さんにはご苦労さまでしたね。

　大阪国際（伊丹）空港も住宅街にあるけどどうなってるんだろう？福岡空港は乗り下りが便利過ぎるほど街中にあるよね。確か、そのために超高層ビルが建てられないなどの制限もあったと思う。来年には滑走路ももう1本増えて「東アジアトップクラスの国際空港」を目指しているのだとか？風光明媚な博多湾に空港を建設して移転するくらいのことを考える時が来たのじゃ～ないのかな？今後もこんな問題が増えそうだね。