もう20年も前、東京での話。ある尺八家が、詩吟の
宗家にギャラの値上げを要求した。7万円要求した
らしい。すると、その宗家はカンカンに怒って、私に
電話してきた。
「報酬は、こちらで決めるもので、尺八家の方から
金額を要求してくるとは、不届き千万」と。そして
彼を下ろして、私の方に7万円で仕事が回ってきた
のだ。
邦楽界では、まだまだ、金のことを言い出すと、
人間関係が壊れる。
私の師堀井小二朗は、昭和30年代に「私は尺八の
演奏で食べている音楽家だから、正当なギャラを
いただきたい」と言って、邦楽界からつまはじきに
された。それまでは尺八は“旦那芸”で、男性は
お筝のお師匠さんのパトロンだったのだ。金の無い
尺八家なんて、相手にされなかった。
この世界は不思議だ。ギャラはいただいて封筒を
開けてみるまでは判らないのだ。
20年前、東京では7~10万いただいていたが、
名古屋はその3分の1が相場。さらに価格破壊が
進んでる。豪華な?記念品と懇親会の会席料理で
済まされたことも二度三度。いつも片道切符しか
持たない私である。帰りの電車賃がなく、虚無僧
して帰ってきたこともあったっけ。
逆に「1万円くらいか」と、その心づもりで演奏し
たら、10万円もはいっていたことも。そうと判って
いれば、もっとお箏や太鼓なども頼んで盛大に
できたのにと思う。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。
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宗家にギャラの値上げを要求した。7万円要求した
らしい。すると、その宗家はカンカンに怒って、私に
電話してきた。
「報酬は、こちらで決めるもので、尺八家の方から
金額を要求してくるとは、不届き千万」と。そして
彼を下ろして、私の方に7万円で仕事が回ってきた
のだ。
邦楽界では、まだまだ、金のことを言い出すと、
人間関係が壊れる。
私の師堀井小二朗は、昭和30年代に「私は尺八の
演奏で食べている音楽家だから、正当なギャラを
いただきたい」と言って、邦楽界からつまはじきに
された。それまでは尺八は“旦那芸”で、男性は
お筝のお師匠さんのパトロンだったのだ。金の無い
尺八家なんて、相手にされなかった。
この世界は不思議だ。ギャラはいただいて封筒を
開けてみるまでは判らないのだ。
20年前、東京では7~10万いただいていたが、
名古屋はその3分の1が相場。さらに価格破壊が
進んでる。豪華な?記念品と懇親会の会席料理で
済まされたことも二度三度。いつも片道切符しか
持たない私である。帰りの電車賃がなく、虚無僧
して帰ってきたこともあったっけ。
逆に「1万円くらいか」と、その心づもりで演奏し
たら、10万円もはいっていたことも。そうと判って
いれば、もっとお箏や太鼓なども頼んで盛大に
できたのにと思う。
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