現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

11/8 虚無僧13日目 

2010-11-09 02:28:51 | 虚無僧日記
毎晩、夜11時過ぎまで名古屋駅に立つ。虚無僧は
夜の仕事になってしまった。自宅マンションでは、
夜、尺八なんぞ吹けないので、良い練習場所なのだ。

一昨日から2尺4寸(72cm)のA管を吹いている。
以前は「長管は、指も息も疲れるので、虚無僧では
無理」と思っていたが、慣れてくると、虚無僧には
長管が一番いい。

毎日、循環呼吸の練習をしているのだが、なかなか
音がつながらない。「私にはできない」と思って
いたが、今日、気がつくと、音がつながるように
なった。


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11/ 8 虚無僧13日目 つづき

2010-11-09 02:26:17 | 虚無僧日記
ようやく「循環呼吸」を会得できたと、独り悦に
入っていると、横から偈箱にチャリン。長管だと、
手が偈箱より下になるので、尺八を吹いていても
脇から 入れてもらえるのだ。横を振り向くと、
これまたモデルさんのような美人が、笑顔で 私を
見つめている。ワクワク動揺する顔を 天蓋で隠して、
一曲吹く。天蓋は、そうした感情を 隠す道具かと
知る。

続いて、あら不思議。( 外国人はダメ ) と思い
込んでいたら、金髪の美人が、また 脇から ジャラ
ジャラっと 小銭を入れて、サッと去って行った。
後姿に向かって一曲。

若い女性でも「今時のギャル系は、ダメ」と思って
いたら、金髪、鼻にピアスの若い二人が近寄って
来て、財布を出して、「いくら入れればいいの?」と。
「お心のままに」。「じゃ50円」、「私 100円」。
そして、「それで、『タイタニック』できますか?」
と リクエスト。尺八で吹くには ピッタリの曲だ。
練習しておいて良かった。吹き始めると、私の隣りに
並んで立って、尺八に合わせて歌い出した。こんな
楽しいことはない。いろいろ言葉を交わしてみると、
心は 素直な 可愛い娘たちだった。

「○○はダメ」と決め付けたがる私だが、何事も
決め付けてはいかんのだ。


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11/ 8 つづき すてきな父娘

2010-11-09 01:49:07 | 虚無僧日記
スーツを びしっと着こなした格好いい紳士が、
これまた綺麗なお嬢様を連れて 近寄ってきた。
二人共 すらっと、私より背が高い。いきなり、
「娘です」と紹介された。(おきれいですね)と
言うべきか、何と返事してよいやら。軽く会釈
して「幸せを お祈り させていただきます 」と
応えると、「健康でお願いします」と、お布施を
出された。

「悪病退散」の祈りを込めて『下がり葉』を吹く。

こうした身なりの良い紳士は なかなか喜捨して
くれないものだが、娘のことを思って、虚無僧にも
祈願を頼む 父親の心持ちに感動。笑顔で父親と
腕を組んで去っていく娘さんに、私の長女を思い
出した。

東京を離れる最後の晩、 娘と腕を組んで渋谷を
散歩したっけ。あれが最初で 最後だった。

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