現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

佐久間象山

2013-03-17 21:35:03 | 「八重の桜」
「佐久間象山」は、信州(長野県)松代藩の兵学者で
開国論者でした。昨年、松代に行ってきました。
真田家に伝わった“八橋流筝曲”について調べに
行ったのでしたが、ついでに「佐久間象山」の生家跡と
隣りの「象山(ぞうざん)神社」も見てきました。
松代は 藩校がそっくり残されていて、江戸時代に
タイムスリップしたような静かな町でした。

象山記念館」に展示されている「佐久間象山」の
写真は「奥田瑛二」によく似ています。

佐久間象山は 5両5人扶持の下級武士でしたが、
その生家は300坪ほどあり、槍・剣術道場、学問所、
硝石製造土置き場などがあったといわれています。

こんな信濃の奥の小藩でなぜと思いますが、1842年
(天保13)に 藩主・真田幸貫が 幕府の海防掛に
任命されたことにより、象山はその顧問となって、
海防の重要性を説く意見書「海防八策」を提出し、
先覚者としてその名を知られるようになったの
でした。

しかし1864(元治元)年、京都で暗殺されると、
お家は断絶、屋敷は藩に没収され、建物も解体
さたとのこと。


「佐久間象山」の詩 『漫述』

2013-03-17 21:04:35 | 「八重の桜」
NHK『八重の桜』11回。

「佐久間象山」先生 殺(や)られてしまいました。

以前大河ドラマ『花の乱』では 貧相な「一休」を
演じていた「奥田瑛二」さん。私の好きな役者さんです。
体格も立派になられて、堂々とした「象山」役、ピッタリ。
そもそも「象山」とは、生地「松代」にある山の名とか。
その山のように、堂々と大きく羽ばたいた人でした。

その「奥田瑛二」さん。白馬にまたがり、馬上豊かに、
自作の詩「漫述」を吟じ、そして 刺客に襲われる。

この詩吟の指導に当たったのが、わが「関西吟詩」の
副会長「山口華雋」先生でした。「関西吟詩」は
「公益社団法人」となり、ホームページを上で、
積極的に詩吟の普及に努めてきたのが功を奏し、
それを見たNHKのスタッフから協力依頼があった
のでした。

撮影は12月9日、茨城県筑波のセットで行われ、
「関西吟詩」の会員一同、今日の放映を楽しみに
待っておりやした。ちなみに私は「関西吟詩」の
「七段・師範代」です。


佐久間 象山> 作『漫述(まんじゅつ)』は、私も
好きな詩です。

 謗(そし)る者は 汝の謗るに任す
 嗤(わろ)う者は の嗤うに任せん
 天公(てんこう)本(もと)より 我を知る
 他人の知るを覓(もと)めず

ホントに、時代を先駆けた人でしたが、その一面では、
和歌や漢詩、書画も巧みで、七絃琴や一絃琴も好んで
奏でていたとか。松代は「八橋流筝曲」を伝える
土地柄でもありました。

ひょっこりひょうたん島

2013-03-17 20:01:40 | テレビ・映画・芸能人
NHK「ラジオ深夜便」に「秋吉久美子」が出ていました。
今『八重の桜』で「山川艶」役で出演しています。

なんと、6歳から18歳まで 福島県のいわき市で暮らし、
小名浜第一中学校、磐城女子高等学校卒とか。
震災の被災地でもあります。

震災にも関連て、「ひょっこり ひょうたん島」の
大ファンだったとか。「ひょうたん島」は、東京オリンピック
の昭和39年に始まり、5年続いた人気番組でした。

島のモデルは、瀬戸内海の広島県尾道市と愛媛県今治市に
「瓢箪島」とか、また、岩手県大槌町沖の「蓬莱島」とも
言われます。その大槌町は、東日本大震災・津波の被災地
として度々報道され、「ひょっこりひょうたん島」が、
半世紀ぶりに脚光を浴びてきました。

そのなつかしい歌詞

波を ちゃぷちゃぷ
ちゃぷちゃぷ かきわけて
(ちゃぷ ちゃぷ ちゃぷ)
雲を すいすい
すいすい 追い抜いて
(すい すい すい)
ひょうたん島は どこへ行く
ぼくらを乗せて どこへ行く
ウーー ウーー
丸い地球の 水平線に
何かがきっと 待っている
苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう(注)
進め
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島

そうそう、「苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう」でした。


ところで、このドラマには子供たちの親が
出てきません。原作者の「井上ひさし」と
「山元護久」、そしてディレクターの3人、
ともに両親に頼ることのできない子供時代を
送ったことから、「親」を登場させなかったとか。

食糧危機という問題に直面して、親や大人たちに
絶望したうえでもつ明るさを描くユートピアとするため、
登場する子供たちは全員“死んだ子どもたち”という
設定だったそうな。それは知らなかった。

まさに、大震災と津波で亡くなった子供たちへの
挽歌だ。