芥川龍之介 「蜘蛛の糸」 2016-09-18 03:07:08 | 虚無僧日記 火付け、押し込み 数限りなく、あまたの人を殺めたり。 そのカンダタも 一匹の蛛の命を助けたことがあった。 そのことをご存知のお釈迦さま、一本の糸を スルスルと。 「あぁ ありがたや、ありがたや。これで 地獄からも抜け出せる」 上へ上へと登りつつ、下をみれば、多くの罪人たちが 「われもわれも」と 登りくる。 「糸は おれのもの!。下りろ。下りろ!」 その途端。糸は ぷつりと。 ご存知、芥川の『蜘蛛の糸』 これを わが講演の ひとコマにせん。