~今月の特選句~
歩を止めて初音聞き入る山路かな・・・世紀雄
俳句・川柳などの短詩型文芸の同好会「花衣会」では、
毎月各自3句の作品を会報に掲載し発行しています。
その発行数は、今回で75号になりました。
昨年から、勉強会として句会を2ヶ月毎に開催しています。
今回は、その内容を報告します。
第5回 「花衣会」句会開催!!
と き 平成30年6月5日(火) 午後2時から
ところ 広島市基町 退職者の会会議室
出句数 各自3句
リーダー 立川 良臣
講 師 岡部 泰行
出句3句の中から、1句ずつ選句した作品を掲載します。
耳ふさぐ遠く近くに春の雷・・・沖本 恵子
夏大山北壁険しカメラ取る・・・浜本 文雄
枇杷洗う新妻の指軟らかく・・・岡部 泰行
道すがら燃え立つ如しさつき群れ・・・立川 良臣
満開のつつじ広場にカープ帽・・・林 世紀雄
長雨に芍薬みだれ髪のごと・・・勝島 千波
古里は過疎村となり花田植・・・小林 順子
夏の日の危険タックル大炎上・・・土居 旭
今回も、力作ありがとうございました。
勉強会の成果が、少しずつ現れているのではないでしょうか。
次回は、7月24日(火)午後2時からです。
投句は、7月20日頃迄に土居までお願いします。
~じゆうな広場~
妻という おんなと百の 折り返し
立川 良臣
作者 鈴木如仙の川柳です。 こんな事ある・・て随分昔に詠んだ川柳
句が心に残っていました。
昨年の7月18日、日野原重明先生が逝去されました。 私の母は97歳で
死去しましたが、日野原先生と同年生まれ(明治44年)であったことから
先生の生き方に関心がありました。
先生は1940年代の戦中に医師になり、あの東京大空襲での被災者治療に
尽力されて以来、患者に寄り添う医療に専念され、亡くなる数か月前まで
治療にあたられたと報道されていました。
また、連合赤軍の日航ハイジャック事件の搭乗者の一人としても有名でした。
とりわけ晩年のテレビ出演や、著書の「生き方上手」では、生きてる喜びの
人生訓や、健やかに生きるための助言を多くの人々に与えられ世を去られました。
ご冥福を祈るとともに、長年の功績に惜しみない感謝と感動をおぼえた一人です。
今、日本の平均寿命は男性81歳、女性88歳と言われ医療、環境、食生活等の
改善により、長寿社会となっています。
最初の川柳句も、普通にある時代になっているのか?と思える今日この頃です。
日野原先生は、100歳の誕生日にあたり、世の中「森羅万象」知らない事ば
かりだ、学ぶ事は限りない老ける暇などない、今度は110歳まで生き生涯現役
で頑張ると、その意気込みは敬服の一言です。
人生90年時代は目前だし、日野原先生の生きる喜びのためには健康寿命を保ち、
人生を多いに謳歌せよ、との言葉をかみしめている。
川柳も頭の体操と思い、心にスケッチを描きつつ、5・7・5のリズムに乗せて
頑張るかの心境です。
このコーナーは、花衣会会員の自由な想い、意見、感想などをつずったコラムです。
遠慮なく投稿願います。お待ちしております。(土居記)
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