~今月の特選句~
新米の袋の重さ親の愛・・・惠子
竹落葉古里遠くなりにけり・・・順子
また一つ因果背負いて秋に入る・・・旭
厳しい残暑も少しづつ和らいで、過ごし易い季節になりました。
朝晩は、寒い日もあります。
先日の新聞に、三次の「霧の海」についての記事がありました。
山と三本の川に囲まれた三次盆地は、例年この時期になると早
朝に霧の海が発生し、幻想的な秋の風物詩が訪れます。
しかし、生活する上では視界は暗く、先行きの見えない暗い気分
になるそうです。
浄土真宗の祖、親鸞聖人は「霧」について、「雲や霧に太陽の光
が覆われていても、その下は決して真っ暗闇ではない」「だから安
心しなさい。今はしんどいが、きっとその霧は晴れる。がんばりな
さい」と、励ましの言葉を述べられたそうです。
秋の霧深い日は、霧が深ければ深いほど見事に晴れるそうです。
さて皆様、秋の気配の日毎に深まる候、いかがお過ごし
でしょうか。
俳句・川柳などの短詩型文芸同好会「花衣会」では、ささや
かながら、毎月各自3句の作品を会報に投句し発行しています。
その作品集の発行数は、今月で139号になりました。
また、平成29年から勉強会として、句会を2ヶ月毎に開催して
います。
今回も、その内容を報告いたします。
第38回「花衣会」句会開催!!
と き 令和5年10月10日(火) 午後2時から
ところ 広島市中区基町 NTT基町ビル7階会議室
出句数 各自3句
リーダー 立川 良臣
事務局 土居 旭・濱本 文雄
今回も、その中から1句ずつ選句した作品を掲載いたします。
秋なれどうなぎのぼりの気温かな・・・沖本 惠子
赤ブーケ軒端に吊るす唐辛子・・・勝島 千波
忘られぬ胡弓の調べ風の盆・・・小林 順子
秋彼岸墓地荒涼の時代かな・・・立川 良臣
満月や胸の晴れたる渡世かな・・・土居 旭
雑草を抜きて一息お茶の味・・・長岡 和子
秋麗や若き女性のリサイタル・・・浜本 文雄
今回も力作ありがとうございます。
残暑なれど、初秋の風情あふれる句作
となりました。
次回も、健吟をお待ちしております!!
*次回の勉強会は、12月12日 (火)午後2時から
会場は、NTT基町ビル7階 会議室です。
投句は、3句を12月5日迄に濱本さんまでお願いします。
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