ちょっと早く寝ると深夜3時ごろトイレに起きてしまって、枕もとのラジオをスイッチオン。
今夜のラジオ深夜便にっぽんの歌こころの歌は、昭和歌謡 スター・セレクション、ちあきなおみ作品集。アンカーは初めて聴く大沼ひろみさん。
昭和44年のデビュー曲から順を追って歌が放送され、昭和47年の「喝采」を聴いたときはちょっと涙ぐんだ。
「喝采」は第14回日本レコード大賞受賞曲で、私にとって忘れられない曲のひとつとなった。
作詞 吉田旺、作曲 中村泰士。
いつものように 幕があき
恋の歌うたう私に 届いたしらせは
黒いふちどりが ありました
あれは三年前 止めるあなた駅に残し
動き始めた汽車に ひとり飛び乗って
ひなびた町の 昼下がり
教会の前に たたずみ
喪服の私は 祈る言葉さえ なくしてた
「喝采」の歌詞は、ちあきなおみの実話として伝えられ、実体験のように思わせる「ちあきなおみ」の表情や歌唱が「喝采」ヒットにつながったと言われている。
1992年(平成4年)に夫の郷鍈治(享年55歳)と死別。郷鍈治が荼毘に付される時、ちあきなおみは柩にしがみつきながら「私も一緒に焼いて」と号泣したという。
その数日後ちあきなおみは、「故人の強い希望により、皆様にはお知らせせずに身内だけで鎮かに送らせて頂きました。主人の死を冷静に受け止めるにはまだ当分時間が必要かと思います。皆様には申し訳ございませんが、静かな時間を過ごさせて下さいます様、よろしくお願いします。」という書面を公表、一切の芸能活動を停止している。いま彼女は70歳、どうしているのだろう。
私にとって忘れられない曲のひとつとなったのは、「喝采」発表の昭和47年に前妻をがんで亡くし、「黒いふちどりが ありました」という歌詞が、亡き妻の葬儀の写真を思い出させるからである。
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