千日前アナザドリームであった「中川イサト&武蔵野レビュー」。
武蔵野たんぽぽ団の面影を探りに行ってきた。
しょっぱな、軽快なジャグバンド風の「吉祥寺1972」という歌から。
中川イサトg、宮崎勝之md、古橋一晃g、竹田裕美子key・aco、大庭珍太bs、河野俊二ds、ゲストという形で村上律bj・sg
日本のフォークロック界に明るければ、律&イサトは聞いたことぐらいあるだろう。中川イサト氏は元々、五つの赤い風船のオリジナルメンバー。竹田女史は幻のアーリータイムス・ストリングバンドのメンバー。大庭珍太は高田渡のヒルトップ・ストリングバンドのベースで、宮崎君はジョパニーズ・ブルーグラスバンドのマンドリン奏者で…っと、こんなこと言い出したらややこしくて仕方ないだろう。
イサト氏はギター奏者として知らぬ者はいない存在だが、今まで舞台は地味な印象がある。今回も、花があるとはお世辞にも言えないのだが、7名を率いて期するところありなのだろう、リーダーになっていたし、長年舞台に立ち続けている人は、それなりに見せる芸になっているのである。
大庭珍太のよく歌うベースが心地いいし、律さんは数曲だけだったが、フシギな自分の世界を出してきたし、竹田女史はソツがないし、宮崎・古橋は巧いサイドマンだし、なかなかいい時間が送れた。と、同時に詮無きことだが、ミスター吉祥寺のような高田渡がここにいたら、どんなにか愉しいだろうな、とも思った。
(下は飯場ではない。楽屋でのイサト・律・珍太)
渡氏の唄を仲間うちで歌い継ごうということで、イサト氏が選んだのは「生活の柄」だった。
『生活の柄』 詩/山之口獏 曲/高田渡
歩き疲れては 夜空と陸との すきまにもぐり込んで
草に埋もれては 寝たのです ところかまわず 寝たのです
歩き疲れては 草にうもれて 寝たのです
歩き疲れ 寝たのですが 眠れないのです
このごろは 眠れない おかをひいては 眠れない
夜空の下では 眠れない ゆり起こされては 眠れない
歩き疲れては 草にうもれて 寝たのです
歩き疲れ 寝たのですが 眠れないのです
そんな僕の 生活の柄が 夏向きなのでしょうか
寝たかと思うと 寝たかと思うと またも冷気に からかわれて
秋は 秋からは 浮浪者のままでは 眠れない
秋は 秋からは 浮浪者のままでは 眠れない
元吉祥寺ぐぁらん堂のマスターで長髪で、長いことベースを弾いてた。武蔵野たんぽぽ団も彼だった。ボクも渡氏のバックで弾いているのを聴いている。
ボクが渡氏を初めて見たのは、なんば高島屋ホールだった。岩井宏なども一緒で、あのフレイリングはどうやって弾いているのか謎だった。
今度、堂山にHeaven's Doorってフォーク系のスナックに行こうか?
春一番で活躍してたような連中がみんな来るよ。
大庭珍太氏もこの前50になったとか、、。