マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

浅草の老舗寿司店。緊張しなくなったのはこちらが厚かましくなったのか

2024-12-14 01:19:34 | 東京 浅草
数年ぶりに浅草は弁天山美家古寿司へ行った。
東京で屈指の歴史を持つ寿司屋で、初めて大阪なんぞから行って
目からうろこで、いろんなことを教わった店だ。



安くはないが、今となれば至極真っ当な店。
江戸前寿司の入口とするには最も適任な店だろう。



ここの常連には役者の中尾彬がいた。ねじねじの、
池波志乃の亭主。多彩な人で、彼の筆による暖簾が
カウンターとつけ場の結界となっている。
何枚もあって、季節ごとに変わっていたような。
その中尾氏もこの五月に彼岸に旅立たれた。



ビールを一口もらい、日本酒に。付出しに鮪の生姜煮。
初めて来た1980年代初め、まだ先代内田榮一さんが健在で
つけ場は息子に譲ってもまだまだ目を光らせてて、酒が過ぎると
とたんに機嫌が悪くなる下戸で、早々にお茶に切り替えて
寿司をつままねばならない雰囲気だった。
酒の選択肢が増えたのはありがたい。



自家製海苔佃煮、まぐろ添え



かじきのねぎま汁



ぬた



刺身は戻り鰹。

寿司屋は酒を飲むところじゃない、といわれても
美味い魚があるとどうしたって飲まずにはいられない。
こういう東京らしい酒肴が出るのがうれしい。

もうね、バカ高い今どきの寿司屋には行けないよ。
さぁて、寿司に行こうかしらん。
悪いけどお酒、もう一本おくれ!
(つづく)
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