Gentiana sp. 小型リンドウの一種⑨ (雲南省大理) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕
雲南省大理蒼山山麓 altitude 2200m付近。2007.2.24
前回に続き、(シノニムにならない限り)種名を特定できる。Gentiana taliensis大理竜胆。やはり、安易な(笑)“御当地命名”である。
まあ、このような即物的な名も、それなりに良いとは思うのだが、、、どうせなら今回もちょっと捻って「プライベート・ネーム」を付けておくことにする。
山際の雑木林脇の畑を流れゆくsmall streamということで、“セセラギリンドウ/潺竜胆”。
この花ほど、“春の小川”にマッチしている存在は、そうそうないように思う。
根生葉あり(ハルリンドウと共通)。
花茎の分岐あり(フデリンドウと共通)。
花冠は平開(ハルリンドウと共通)。
退避型雌雄異熟(ハルリンドウと共通)。
全部の個体が同じ分類群に所属するとは限らないけれど、、、、まあ、そこんところは詮索しだすとややこしくなってくるのでやめときます。
付記:上記の「根生葉(ロゼット)の有無」「花茎分離の有無」「花冠の開出状態」および「雌雄異熟(雄性先熟)」が、系統的な分類にどれほどの意味を持つのか、、、、それが僕には良く分からないわけで。4形質のうち3つをハルリンドウと共通としたのだけれど、花茎分岐のインパクトが強いので、印象的にはむしろフデリンドウ。
雲南省大理蒼山山麓 altitude 2200m付近。2007.2.24
雲南省大理蒼山山麓 altitude 2200m付近。2007.2.24
雲南省大理蒼山山麓 altitude 2200m付近。2007.2.24
雲南省大理蒼山山麓 altitude 2200m付近。2009.3.17 (以下同じ)
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左の花は、典型的な「退避型雌雄異熟」を示している。
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大理蒼山の連峰。2008.2.23
下写真のちょうど真ん中あたりに、撮影地点の畑がある。