朝日記16-7-30おはよう 哲人・青木一三氏からの暑さしのぎと今日の絵

朝日記16-7-30おはよう　哲人青木一三氏からの暑さしのぎと今日の絵

おはようございます。
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/cooldata2/music/utubej.htm

これは、鎌倉・七里ヶ浜にお住まいの敬愛する哲人から送られえてきたもので暑さしのぎにぴったりのエンターテイメントです。


徒然こと　上のYouTubeページに関して、
その友人への返書の形式でかきます；
～～～～
　おはようございます。　ご当地は華やいだ季節を迎えたこでしょう。
ところで、なんとまあ、優れたAOKI Pageをお創りなったことでしょうか。
Pavarotti’s Nessum Dorma
Katy Perry ws Hillary Clinton, their’s; Rise and Roar
Rachel Platten’s, finghting song
Taylor Swift’s, We are never ever getting back together
そして　名誉なことで
「春一番」ws Debussy　です。
AOKI Theatreのmain stageにて、トリにしていただいたことに
なります。
　ページ全体が構成がよく、一般向け作品としても優れています。
朝日記にて　掲載させていただくます。

　べき乗則について論文をお書きになられ楽しみにしています。
青木さんから刺激をいただき　おそらく十年余ぶりにまともに
数学のノートなどをレビューする機会をいただき感謝しています。
　低密度ポリエチレンでの分子量分布形状制御の数学モデルを開発したことがあります。
反応は基本的に確率事象であるので、エチレンの二重結合が手をひらいて繋がっていくわけですが
これにはさまざまの素反応があります。
　そのなかで一番　苦心して　いまもモデル的に未達であったのは、二段重合のような
既に存在しているポリマーを初期条件として扱う heterogeneousな初期成分からスタートする反応モデルでした。
（実際は残余のエチレンからの重合が主でしたが）
　つまり　理屈としては、Tailの長い分布問題であったのですが、当時のわたくしの知識力では矢がとどかない問題でした。
Laguerre分布適用問題として　ラプラス変換と発生関数（generating function）のモデル的等価性から反応パラメータを
同定する論文を書いています。（当時、京大・高松武一郎先生がリーダーでおられた学振１４３プロセスシステム工学委員会での論文で発表しましたが
これを、この6月、久々にレビューしました。）
　その後もいまもそのままであったわけですが、1965にたまたまアメリカに出張の折に、古巣のWisconsin大学のブックストアで
Perturbation and Asymptotic Application（注１）といった面白い本が目にはいり、買いました。
極度の非線形性や係数間の値の次数が極度に異なる系のモデリングにこの方法に期待したのでした。
素朴に、人間はなぜ一つの単位に対して複数のスケールをもつことか、1930年代のドイツの境界層流体力学の境界層厚さの推定とは支配現象の
スケーリングであることかなどが　ここから得られたヒントがあり、ながらく記憶の片隅にありました。
この辺は、数理論的にも魅力があり、今回青木さんがご紹介くださった「経済物理」（注２）では、確率分布モデルと漸近級数展開としてのべき乗分布と
いう位置づけとして、（細部の理解はしていませんが）大変　引きずり込まれました。
ここの著者は　モデルフィッティング性には興味があったようですが、　初期状態から変数の無限近傍への漸近的接近に対して有限域の複数の構造モデル間の漸近的接合性には　無頓着のようです。　単にBeta分布という万能膏薬？、つまりフィッティング性の良さをつかい、、それをベースにして単にパラメータの数を増やして満足しているようでした。パラメータを増やせばフィッティング性があがるのは当然です。
そのなかで、ふと昔読んだ　Weible分布もおもいだしました。信頼性工学で、故障には初期故障、偶発故障、劣化故障とモデルを分けて取り扱っていること、故障確率分布の全体形状が、西洋浴槽（Bathtub)のような形として提起していたことを思い出します。
物理的な確率過程と文系（マネージメントやさらに政治）の次元の意思の確率過程とは、基本的にモデル構造が異なるはずであることを知ります。
これのモデルを作ることは、ご指摘のように至難です。従って、青木さんがご指摘の　If ,thenでその現象プロセスを知る側で可能なかぎりケースを発生させて
その対策をしていくというプロセスが、唯一の頼りで理解できます。　のこされた主要な問題は　べき乗則の問題が技術問題であるか、文系問題（マネージメント、さらに政治的意思決定の遅れや放置などの問題）なのかについて、原因系からのsegregationの判別問題に帰着することになります。
べき乗則の問題については、この辺までの学問的な切込みがどうしても必要になるのではないかと思ったのでした。　（我が時ををそれにつかうべきかどうかは
わかりませんが、たよりないですね。）
8月も暑さしのぎに数学をやってみますが、青木さんによろこんでいただける成果に達せるかあやしいです。

　そんなことで、5月、6月、7月は、数学の復習で充実した時間でした。カントはしばらくお休みでしたが、捨てたわけではありません。
総合知学会の原稿締切が7月中と理解しています。
　昨年、発表した　institutionとincommensusrabilityのふたつを提出することにします。
神出さんからモラリティの宿題をもらって、合宿で発表したのを色をつけて、Communicationで出すかどうか思案中です。


　暑さしのぎに、冗長なことを書きました。
頭書に帰って、AOKI pageはすぐれものであり、
また、大げさにいえば生涯の名誉です。
ありがとうございました。
令夫人によろしくお伝えください。

二つcolouring drawingsをお送りします。

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（注１）Ali Hasan Nayfeh, Introduction to Perturbation Techniques, John Wiley & Sons 1981

（注２）青山秀明・家富　洋・池田　裕・相馬　亘・藤原義久、経済数学　共立出版　2008

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（江ノ電「鎌倉高校駅」の坂からみる海）

（カンナ咲く）

（箱根・稽古場風景）

徒然ことおわり