
五右衛門風呂
なつかしい響きです。
五右衛門風呂とはいわゆる昔タイプのお風呂のひとつで
形状はよくお寺である鐘を逆さにしてドラム缶ぐらいの
大きさの湯船につかるという古典的なお風呂の形をしています。
もちろんその当時ガスも電気もまんぞくにはない時代なので
薪などの燃える木々などで火をおこして釜を暖めるという
手法をとっていました。
しかし五右衛門風呂全体が鉄や銅だけの金物でできていたため
単純に水を沸騰させると
湯船の側面はまだ我慢はできますがお風呂を焚いている
足元は火傷してしまってそのままでは入れません。
そこで木の樽の蓋などをすのこ代わりにして足をつかって
沈めながらよく入ったものです。
私が幼少の頃もうすでにガスやプロパンによるお風呂があったため
普通五右衛門風呂にはお目にかからないはずなのですが
母方の田舎にはその五右衛門風呂があってよく夏休みになると
1ヶ月は泊まりにいっていたので
このお風呂にはよくお世話になったものです。
写真にある五右衛門風呂は実際その家にあったものでは
ありませんが雰囲気はこんなものです。
その家では通常の屋内お風呂場に
五右衛門風呂が置いてあってその周りをコンクリートで固めて
普通の湯船のような形状になっていました。
そして屋外に釜を設置して外から薪をいれて火をおこして
暖めていたものです。
すごく風情のあるいいお風呂なのですが
今の便利なお風呂と違ってお水をお風呂に入れてから
いちから薪で沸騰させるのですごく大変です。
また湯加減が大変でよく沸騰したお湯にはいったり
沸騰しているはずがぬるま湯になっていたりして大変でしたね。
それにシャワーなどありませんから
五右衛門風呂のお湯を使わなければならないので
お湯の大事にしないとすぐに湯船のお湯が不足してしまい
逆に風邪をひいたりすることも多々ありました。
しかしそれらの不便さが逆にとても懐かしく想い出に残っています。
またそれだけお風呂に入るのに時間と手間をかけなければ
はいれなかったことが何か物事を大切にしなければならない
ということを幼心に感じたと今更ながらそう思います。
その五右衛門風呂は田舎の家が増改築する際に
新しいお風呂をいれるということで
家の前の用水路に沈めてしまったそうです。
その話を聞いたときにはすごくショックを受けた記憶があります。
五右衛門風呂と聞くと田舎での想い出と
そこにいたおばあちゃんの良い想い出が
蘇りそうな気がしてなりません。
最近TV番組とかで地方にキャンプにいく企画で
ドラム缶風呂に入るというシーンやいつもの温泉番組で
色んな名湯をまわるロケーションをみますが
五右衛門風呂の話はさっぱり聞きません。
この文章を書いている間に
今一度五右衛門風呂に無性に入りたくなってしまいました。



追加:このお風呂じゃ到底半身浴は無理ですね。
それからなぜか「となりのトトロ」を思い出しちゃいましたね。
なつかしい響きです。
五右衛門風呂とはいわゆる昔タイプのお風呂のひとつで
形状はよくお寺である鐘を逆さにしてドラム缶ぐらいの
大きさの湯船につかるという古典的なお風呂の形をしています。
もちろんその当時ガスも電気もまんぞくにはない時代なので
薪などの燃える木々などで火をおこして釜を暖めるという
手法をとっていました。
しかし五右衛門風呂全体が鉄や銅だけの金物でできていたため
単純に水を沸騰させると
湯船の側面はまだ我慢はできますがお風呂を焚いている
足元は火傷してしまってそのままでは入れません。
そこで木の樽の蓋などをすのこ代わりにして足をつかって
沈めながらよく入ったものです。
私が幼少の頃もうすでにガスやプロパンによるお風呂があったため
普通五右衛門風呂にはお目にかからないはずなのですが
母方の田舎にはその五右衛門風呂があってよく夏休みになると
1ヶ月は泊まりにいっていたので
このお風呂にはよくお世話になったものです。
写真にある五右衛門風呂は実際その家にあったものでは
ありませんが雰囲気はこんなものです。
その家では通常の屋内お風呂場に
五右衛門風呂が置いてあってその周りをコンクリートで固めて
普通の湯船のような形状になっていました。
そして屋外に釜を設置して外から薪をいれて火をおこして
暖めていたものです。
すごく風情のあるいいお風呂なのですが
今の便利なお風呂と違ってお水をお風呂に入れてから
いちから薪で沸騰させるのですごく大変です。
また湯加減が大変でよく沸騰したお湯にはいったり
沸騰しているはずがぬるま湯になっていたりして大変でしたね。
それにシャワーなどありませんから
五右衛門風呂のお湯を使わなければならないので
お湯の大事にしないとすぐに湯船のお湯が不足してしまい
逆に風邪をひいたりすることも多々ありました。
しかしそれらの不便さが逆にとても懐かしく想い出に残っています。
またそれだけお風呂に入るのに時間と手間をかけなければ
はいれなかったことが何か物事を大切にしなければならない
ということを幼心に感じたと今更ながらそう思います。
その五右衛門風呂は田舎の家が増改築する際に
新しいお風呂をいれるということで
家の前の用水路に沈めてしまったそうです。
その話を聞いたときにはすごくショックを受けた記憶があります。

五右衛門風呂と聞くと田舎での想い出と
そこにいたおばあちゃんの良い想い出が
蘇りそうな気がしてなりません。
最近TV番組とかで地方にキャンプにいく企画で
ドラム缶風呂に入るというシーンやいつもの温泉番組で
色んな名湯をまわるロケーションをみますが
五右衛門風呂の話はさっぱり聞きません。
この文章を書いている間に
今一度五右衛門風呂に無性に入りたくなってしまいました。



追加:このお風呂じゃ到底半身浴は無理ですね。
それからなぜか「となりのトトロ」を思い出しちゃいましたね。
