場末の雑文置き場

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自己責任論とネットの空気

2018年10月29日 | 政治・社会

ジャーナリストの安田純平さん解放に関して、ネット上では様々な意見が飛び交っている。
最初に書いておくと、私は所謂自己責任論には与しないし、安田さんを叩いている人たちはクソだと思っている。かれらとは他の案件でも大体において意見が合わない。例えば「慰安婦」の人たちのことを中傷していたり。

渡部陽一さんの「戦場取材の掟」なるデマも流れた。これは自己責任論者には非常に都合のいい内容で、かれらの主張の権威付けに利用されたため、すごい勢いで広がってしまった。本人がこれを否定してから大分経った今でもこれを拡散しているTwitterアカウントも複数ある。
かれらは人に迷惑をかける人間が嫌いらしいのだが、この件で渡部陽一さんには確実に迷惑をかけたよね。一人が不特定多数に迷惑をかけるのは許されないが多数の人が一人に迷惑をかけるのは許されるってことなのだろうか。

デマを広げたことに対して全く反省せず、いろいろな屁理屈をつけて正当化している人間が多いのもすごい。もしかしたら大半がそうかもしれない。謝ったり反省したら負けだと思っているのかな。
例の掟が本当か嘘かで安田さんに対する評価が変わるわけでもなければ自己責任を否定する根拠にもならないので、その点は安心して欲しい。自己責任を否定する根拠も安田さんを評価するポイントも、もっと別のところにあるので。

デマを広めた責任を問うツイートに「具体的にどう責任とればいいのか言ってみろよ」みたいな、甘ったれなうえに上から目線なリプライが付いていたのも見たな。
かれらは他人にものすごく厳しい割に自分とお上には甘いんだよな。「自己責任」も「人に迷惑をかけるな」もお上に従順な自分たちには適用されないらしい。

ただ、もちろんそんな人ばかりではなかった。自己責任論者や安田さんの個人攻撃をするような人がどうしても目立ってしまうけど、それに反対している人もたくさんいた。特にダルビッシュはすごかった。自己責任論に反対するだけでなく、クソリプにもしっかり反論していて。あのクソリプの数々、自分に向けられているわけでもない私でもウンザリするのにすごいメンタル強いな。アスリートは右寄りでお上に従順なイメージがあったけど、そんな人ばかりじゃないんだって少し安心した。
ダルビッシュはお父さんのこともあるから、その辺の一般的な日本人よりは中東問題のことに詳しいんじゃないかな。そんな人に対して「お前は物を知らなくて浅はかだからそんな考えになるんだ」みたいな趣旨のリプを飛ばしてる人を見てしまったが、すごい自信だなと思う。


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