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日本遺族通信 平成25年9月15日号 遺書と九段短歌   

2013年09月22日 13時18分08秒 | 日本遺族通信


                      平成25年9月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌 

妹弟さんを案じながら、親孝行をお願いするまだ19歳の青年「愈々出発だ。喜んでくれ。
此の上は、専心御奉公致す覚悟である。」と。お若いお方のご覚悟に涙が溢れます。
ご健在ならば米寿をお迎えになられた頃に残念です。
どうぞ安らかにお眠り下さい。心からご冥福をお祈り申し上げます。 合掌

昨年の8月号から丁度1年ぶりの遺族通信のご紹介です。
今年は戦後68年を重ねましたが、未だに遺族及び関係者による遺骨収集が行われております。
毎月届きます遺族通信を見る度に、初めて聞く、見る、数えきれない程の多くの地域に派遣されて散華された多くの英霊のご冥福をお祈りするばかりです。 
      


九段短歌は前選者の先生が病気療養からご逝去されましたことに3月号から8月号までの6ヶ月間休載されました。
9月号から前靖国神社権宮司であられた三井勝生先生が選者となられて九段短歌の掲載を頂く運びとなりました。
6ヶ月間の休載はとても淋しく残念でした。
9月号から掲載の報道に  しておりましたが、洋上慰霊の折りに男性遺児のお方が寄せ書きを書かれた日の丸を背負って 「父さ~ん、父さ~ん」 と何度も呼びかけており
ましたことが印象に残りました歌を選んでいただき
ました。
浅学の身ですが、新選者の三井先生に選んで頂けますように100首を目標に精進して参りたく思います。

戦争を知らない国民が多くなり、戦争も遠い過去の事になりつつありますが、事実は事実として継承して参りたく考えております。
私たち遺族は命ある限り鎮魂の歌を詠み続けて参ります。
7ヶ月ぶりに12名の遺族関係者の鎮魂の歌を掲載して頂きましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら幸に存じます。

 雑草と自負して生きし幼き日戦争遺児の遠き思ひ出              富士吉田市 遺児男性
 昔の男国に捧げし心をばむだと云ひきる今の若者                     呉市 遺児女性
 父の夢家族と共にスマトラへ六十八年(と)せ想ひ出の日々               宮城県 遺児男性
 荼毘にせずば故国に戻れぬ残酷の煙揺らめき幾条(いくすじ)も立つ           
出雲市 妻
 防空壕空襲死語にさせまいと児童らに語るゲストティチャーのわれ            青森県 遺児女性
 兄戦死吾は戦場復員し父母の苦労に恩返しする                     京都市 遺族男性
 パラオ島の霊碑に吊りきし風鈴(すず)のごと今宵の虫の音亡兄よききませ      横手市
 遺族女性
 おさなき日物悲しさに母を待つ父は帰らぬ卓袱台一人               名古屋市 遺児女性
 お浄土で会ふお父さん若いから歯を治療しに行くと言ふ母                南相馬市 遺児男性
 この社亡父の腕にぶら下がる思ひでありてしばし佇む                大阪市 遺児女性
 母逝くは戦死の父の生日なり昭和はかなし二人弔ふ                うきは市 遺児男性
 「父さ~ん」と叫ぶその声波に消ゆ背負し日の丸哀しく揺るる            千葉市私の歌(88首めの掲載)

9月号が未到着のままに、9月18日(水)~19日(木) 千葉県遺族会女性部研修旅行に参加。
遅くても19日には届いておりますことに1日も早く知りたく思いましたが、残念にも  を自宅においたままの旅でした。
子ども達の番号は全く解らず  九段短歌掲載有無のお願いも出来ずに   新しい選者の先生に選んで頂けますことを祈りながらの旅でした。
帰宅後、日本遺族会からの封筒を手にし、掲載を頂きましたことに旅の疲れも忘れ幸せに感謝を致しました

コメント (4)
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