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日本遺族通信 平成27年2月15日号 遺書と九段短歌

2015年02月18日 00時19分27秒 | 日本遺族通信

               平成27年2月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌

「ルソン島にて戦死」を拝読して、あのジャングルで・・・と慰霊に訪ねた15年前に思いを致し、心からご冥福をお祈り申し上げました。


選者 三井勝生先生のご挨拶より
2月11日は、「建国記念の日」として国民の祝日です。
この祝日は、戦前「紀元節」とよばれ、「神武天皇の即位日を日本国の建国の日とする」といふ考へと同じです。
「紀元節」は、占領軍のGHQにより昭和23年に廃止されました。
しかし、国民の熱い要望に基づき、昭和41年、約半年の学識経験者の審議も経て、「2月11日を建国記念の日とする」ことが成立しました。
日本国民は、戦後においても日本の歴史と伝統を守りぬかうとする、強い志があるのです。

鎮魂の歌12首の紹介をさせて頂きます。
お目を通して頂けましたら嬉しゅうございます。よろしくお願い申し上げます。

   英霊の島の花々美しきただただ涙す南の海に               富士吉田市 遺児男性
   外(と)に出でて霜の朝の土踏めば戦野に立ちし歩哨思へり          篠山市 遺児男性
   過ぎし日の戦争遺児の夫とわれ貧困暮らしを涙で語りぬ            長浜市 遺児女性
   シベリアに抑留されて還らざりし我が父よぎる息子の背に           足利市 遺児女性
   亡き父の遺書の置かれし史料館木の香ゆかしくLED青光(せいこう)す      佐世保市 鳥海艦長子息
   肉薄き肩を抱きて育みし子ははや未帰還の父の齢なり                船橋市 遺児女性
   意味知らず歌ひしレコード見つけ出し仏前で聞く若鷺の歌              甲州市 遺児男性
   若き日の父の遺影に添ふ母の七十年の戦後は重し                  鳥栖市 遺児女性
   幼くも玉音放送弟と正座して聞きし疎開の農家                大阪市 遺児女性
   ひかへめに笑みをたやさぬ亡母なりき父と別れし戦悔しき           上田市 遺児女性
   新春の円かなる月眺めては靖国の父思ふさびしさ               甲州市 遺児女性
   父偲ぶ文字を墓石に書きくれし従兄よちちの語り部の逝く           千葉市 私(104首め)

ほしょう【歩哨】の意味 
(HPより)
ほしょう【歩哨】とは。軍隊で、警戒・監視の任に当たること。また、 その兵。

今月号には幸いにも親しくご厚誼を頂いております「鳥海」艦長ご子息様と並んで104首目の掲載を頂きました。
この10年間1ヶ月も休むことなく投稿を続けて参り、11年目を迎えておりますが、今年は戦後70年、南海の父に届くような歌を詠みたく頑張って参りたく思っております。
今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (matsubara)
2015-02-18 17:56:09
104首目の掲載おめでとうございます。
これからもますます励んで下さい。
今回もとてもよろしいです。
返信する
***短歌*** (hana)
2015-02-18 19:23:54
oko様
あれから70年もたちますね~
お歌の言葉一つ一つに状況が目に
浮かびます。
思い出も遠くなりましたね・・・
返信する
(matsubaraさま (oko)
2015-02-18 22:45:55
いつもご丁寧にありがとうございます。
この度の歌の義兄とはブログsyuの妻の兄ですが
本当の妹のように親しくして下さいましたのでとても寂しいです。
返信する
hanaさま (oko)
2015-02-18 22:50:42
いつもご丁寧にありがとうございます。
思い出は楽しくも悲しくも思い出されますが、悲しい戦争は
絶対に反対です。
残酷なTVの画像に心が痛みます。
返信する
104首目 (徳さん)
2015-02-21 08:27:45
104首目の掲載ですね。大変なことです。努力と精進のたまものですね。限られた字数の中で思いを述べるのは並大抵ではありません。語彙の豊かさに驚かされます。ますますの精進を祈念いたします。
返信する
徳さんさま (oko)
2015-02-21 21:52:56
いつもお言葉を頂きまして有り難うございます。
寂しい歌はあまり詠みたくないのですが父が恋しくどうしても偲んでしまいます。
後、何首頑張れますか?自分との戦いに思いますが、お励ましを頂きながら学んで参りたく存じます。
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