楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

名君と科学のはじまり

2006-04-24 00:03:08 | 歴史
日本人は水戸黄門、徳川吉宗(暴れん坊将軍)と大岡越前などの名君が大好き。
「この紋所が目に入らぬか!」「はは!」めでたしめでたし。

さて、科学の世界の名君といえば、ルネッサンスの時のイタリア・フィレンツエのメディチ家のロレンツオ。
彼が名君として多くの科学者、芸術家を援助したために世界は変わった。
ちなみにあのガリレオガリレイを支えたのもちょっと後の、このメディチ家。
一昨年、国際学会が開かれたのをいいことに、フィレンツエに1週間滞在し、ルネサンス気分を満喫したが、
その時から、この名君について知りたいと思ってきた。しかし、なかなか時間がとれなかった。

この名君は、はちゃめちゃであったらしい。
その名君に捧げられた一冊であり、世界で最も読まれている、読み続けられているのがマキャベリの「君主論」。
ルネサンスの名君の陰に悪名高いマキャベリあり。それが読み始めた動機。世界のベストセラーである。

出だしがいいね。
最初の出だしは気に入ってしまった。分かりやすく言うと、「皆、王様に捧げものをするが、私は貧乏なのでなにもない。そこで王様とはなんぼのもんか、どうあるべきか、私の知識と考えを捧げます」と。この本を捧げられた王様が歴史を変え、フィレンツエの黄金時代をつくり、とくに科学や芸術を支援した。となると、このマキャベリがなんぼのものであったか、知りたくなる。というわけで、悪本という常識は「本当?」と思ってしまう。世の常識は正しいか?読んだら感想をのせます。お楽しみに。
(写真は、16世紀ヨーロッパのこの紋所が目に入らぬか!のメディチ家紋章 DORAさんのblogより。
このblogはすばらしい。本当にもう一度行きたくなります。フィレンツエへ)
http://blog.livedoor.jp/italiadora/archives/2006-03.html)

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