遊々庵

懐手で、風に任せてゆっくり歩いてみたい。残された時間を大切に。

背筋も凍る旅の大失態

2025-02-13 11:49:12 | 日記
2月12日(水)朝からもやがかかったような曇り空、寒々する。
夕方、小雨が降ったりやんだりしていた。

この前の日記で旅に「行きてえなあ」と書いたが、旅のことを思う
と必ず思い出す苦い経験がいくつかある。
いくら旅の恥は掻き捨て、と言っても旅そのものがピンチに立たさ
れる大失態は、思い出すと今も背筋が凍る。
20年前、初めて一人旅参加のツアーでスイスに行った時だ。初日
に宿泊したホテルで、出発のため全員ロビーに集まった時、フロン
トから「旅券忘れた方がいますよ」と言われて、自分のことと分か
った。あろうことか部屋のベッドに置き忘れていたのだ。
海外旅行では命に次いで大事なのはパスポート。なくせば日本大使
館で仮発行されるまで、大体1週間足止めになると、添乗員さんに
こっぴどく脅されたものだ。
日本の旅券は絶大な信用があるから人気があり、置き忘れるとまず
出てこない。人手に渡った旅券は闇ルートで高く売買されるからだ。
部屋を掃除したおばさんが、正直な人だったので、届けてくれて事
なきを得たが。
改めてスイスという国は素晴らしい、と深く感謝した。もし旅券が
出てこなかったら、神秘的なマッターホルンの夜明けやアルプスの
氷河トンネルを体験することなく、一行から離れて一人しょんぼり
帰国していただろうと思うと、ゾ~ッとする。
そのスイス旅行でもう一つ苦い経験。フリー行動の午後、ランチす
るためホテル近くのレストランに行った。おいしそうな写真のメニ
ューを、よくわからないままに注文した。出てきたのが何と生ハム
の巨大なてんこ盛り。無理して食べたが、それ以来「生ハム恐怖症」
に襲われ食べられなくなった。

   夜明けのマッターホルン


   アルプス氷河のトンネル


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昭和の歌謡曲

2025-02-12 11:12:22 | 日記
2月11日(火)今日は「建国記念の日」。よく晴れ気温は9度、寒波
は過ぎ去って、頬に当たる風は幾分優しくなったような気がする。
久しぶりにカーポートでガーデニング。残っていたビオラの苗をビニ
ールポットに移植。
娘がホームセンターに行ったついでに、白とピンクの花の苗2株を買
ってきたので、鉢に植え替える。ラベルを見ると「ローダンセマム」
とある。「マム」とあるから、クリサムセマム(ノースポール)と同
じキク科の花らしい。
あまり手入れしなくても春から夏にかけて元気に育ち、白とピンクの
花をいっぱいつけてくれるそうだ。




午後、NHKが1969(昭和44)年に放映した第20回の紅白歌
合戦を偶然観る。当時は白黒だったが西田佐知子「アカシアの雨が
やむとき」、梓みちよ「こんにちは赤ちゃん」、水原弘「君こそわが
命」、坂本九「見上げてごらん夜の星を」など懐かしい歌謡曲に聞
きほれた。
今では新しい歌手のカバーで聴くことが多いが、やっぱその時代を
背負って歌い上げた歌は、心に沁み通る。
最近の紅白歌合戦なんて、全然面白くない。聴く(観る)気も起き
ないが、56年前の紅白歌合戦は,演出は地味で古臭いけど、歌の
迫力は時空を超えて迫ってきて面白かった。
白黒の古い時代の紅白歌合戦を聴いて、昭和の歌謡曲は輝いていた
なあ、としみじみ思った3時間だった。

 
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早起きは千両万両の得らしいけど

2025-02-11 12:45:07 | 日記
2月10日(月)最強寒波は緩み始めた実感。雨戸を開けた朝の外
気は優しく感じる。
午後5時の気温は8度、昨日に比べたら暖かい。もう最強寒波の
恐れは去ったのだろうか。

どうも寝坊助がすっかり板についてしまった。朝起きるのはたい
てい9時半ごろ。自慢じゃないけどブロガーさんたちの中でも、
私は札付きの寝坊助だろう。
我が家はコープこうべの宅配を頼んでいて、毎週金曜の9時20分
に来ていただく。だから、その日は8時50分に起きる。これさえ
かなり「早起き」となり、前の晩の寝る前には「明日は早起きで嫌
だなあ」と思う。極め付きの寝坊助だねえ。
現役時代はいつも6時半に起きていた。ゴルフに行くときも、嬉々
として起き、飛び出していたのに。

ある高名な作家は「早起きは、三文どころか千両万両の値打ちがあ
る」と書いている。そのうえ朝の時間は、午後に比べゆっくり流れ
るというから、それだだけ充実した仕事もたくさんできる、とも。
「寝る子は育つ」と言うけれど、もうこの歳(85歳)では「育ち
過ぎちまった」ので、こんな格言も空々しい。
逆に「早起きは3文の得」から見ると、寝坊助は時間的にも(金銭
的にも)大いに損をしていることになる。
早起きして、好きな趣味や健康のために励んだら、どれだけ豊かな
人生になっただろう、と惜しむ気持ちもないわけじゃないけど、い
かんせんもう手遅れだわ。
ぬくぬく母の胎内にいるような快適な朝のひと時を今さら捨て去る
にはあまりにももったいない。
「お迎え」が来るまで、怠惰な日々をむさぼろうではないか、と居
直っている。

    📷📷📷📷📷  蔵出し写真  📷📷📷📷📷
          *我が町武庫川の詩⑯*
       <河川敷は四季楽しめる憩いの場>














     
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浅田メニュー

2025-02-10 10:57:12 | 日記
2月9日(日)雨戸を開けると、良く晴れ柔らかい日差し。スチー
ルの雨戸も朝日を浴びて暖かくなっている。最強寒波も、ピーク
を越えたようで、今日の最高気温は8度とか。やれやれ、と一息
つく。

好きな本を読んでいると、思わぬ出会いがあってたまらない。
昨日まで浅田次郎の小説「マンチュリアン・リポート」(講談社文
庫)を読んでいた。旧日本軍(関東軍)が暴走して中国の張作霖を
爆殺、日本が引き返せなくなった大失態事件がテーマで、暗澹とし
た気分になっていた。その後に読み始めたエッセー集「見果てぬ花」
(小学館文庫)冒頭の楽しい料理の話「次郎の厨房」に、ホッと救
われた気持ちになった。
使い残しのキャベツ、ニンジン、トマトやキノコ類をざく切りにし
て、ベーコンやソーセージなど加えて鍋でひたすら煮込み、コンソ
メと塩、胡椒で味付けする野菜スープ(ポトフ)は、簡単で美味し
そう。
浅田さんは相当な料理通らしい。池波正太郎、藤沢周平もそうだけ
ど。
手軽な料理しかできない主夫は、この浅田メニューならできそうで、
飛びついた。使い残し野菜がたまれば、試してみよう。
明日の娘は、夕食は職場仲間と夕食会とかで、私は一人夕食。今夜
のうちにたくさん具が入った「おでん」を作ってくれているので、
夕餉は安心だ。

    📷📷📷📷📷  蔵出し写真  📷📷📷📷📷
          *我が町武庫川の詩⑮*
       <河川敷は四季楽しめる憩いの場>












上空は大阪空港の離陸コース。川に沿って南下、大阪湾に出て目的地に向かう



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薄化粧の雪

2025-02-09 11:18:21 | 日記
2月8日(土)近畿の平野部も積雪があるだろう、と昨夜の天気予報
のお姉さんのご託宣だった。久しぶりの淡い雪景色が見られるかな
あ、と期待して起きたけど、からりと晴れている。庭に霜柱が立っ
ているだけ。風は冷たいけど、穏やかな朝だ。

午後からお天気がちょっと荒れ気味になった。急に暗くなって雪
(というより霰)が降ってきたかと思うと、またパーっと晴れて
明るくなる。そんな繰り返しが続いた。地面はわずかに薄化粧し
たけど。
想像を絶する豪雪でご苦労されている人たちから見れば、わずか
な雪でも日記に書くなんて笑止千万、とあきれられるだろうねえ。
こんな薄化粧の雪でもめったにないのだから、ついコーフンして
しまう。






沖縄でプロ野球春季キャンプを張っている阪神タイガースが、
紅白二組に分かれ練習試合をした。選手たちも久しぶりの実戦
さながらの「練習試合」に、生き生きしてボールを追っていた。
TV観戦しながら、3月下旬の開幕を身近に感じた。

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「行きてえなあ」

2025-02-08 11:36:45 | 日記
2月7日(金)昨日より寒さは緩んで、青空から降ってくる日差しは、
なんとなく優しい感じ。
それでも夕方ちらちら小雪が舞い、雨戸を閉めるころには、誰かの
小説にあったような「頬を刺すような冷気に身を縮める」風が吹き
込んできた。テレビは盛んに近畿の平地でも雪が積もるかも、と注
意を呼び掛けている。

春の旅行シーズンを前に、これまでよく利用した旅行社から旅の案
内がたくさんくるようになった。私の場合は、主に「お一人専用」
ツアーを選んで参加したものだ。団体ツアーに一人参加すると、食
事のときどのテーブルにしようかと、結構気を遣うが、メンバーの
ほとんどが一人参加だと、そんな気遣いは無用で楽しめた。もっと
も、団体ツアーでも、すぐ受け入れてくれるグループが必ずあるも
ので、戸惑うのは最初だけだけど。
それに「お一人専用」の場合、高齢参加者が必ずいるので、ベテラ
ン添乗員付けてくれるようで、安心できた。
もう、旅行に出かけることがなくなったので、ツアー案内は見るだ
けのものになった。時々、魅力的なツアー案内が来た時は、思わず
「行きてえなあ」と。指をくわえて見ている。

    📷📷📷📷📷  蔵出し写真  📷📷📷📷📷
          *我が町武庫川の詩⑭*
       <河川敷は四季楽しめる憩いの場>















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オーバーツーリズム

2025-02-07 10:57:14 | 日記
2月6日(木)起きて室内の温度計を見たら4度。いつも就寝時に
暖房(エアコン)を切るので、外気に合わせて室温も下がるのだ
ろう。
カナがちゃっかり私の足元の掛布団と毛布の間に潜り込んで爆睡
していた。布団の中から「掘り出して」抱っこすると、ぽかぽか
暖まっていた。
今日は強烈寒波に「中日?」か。来週は緩むらしいから、もう少
しの我慢だ。

コロナで途絶えていた外国人の観光客が殺到するようになって、
観光地はうるおっているらしいが、一部ではオーバーツーリズム
(観光公害)が叫ばれるようになった。
先日、北海道美瑛町の有名な観光スポット、カラマツの林(マ
イルドセブンの丘)が伐採されたとニュースで知った。観光バ
スや車が殺到して交通渋滞を招き、マナー悪い観光客が耕作地
まで入り込み農場が荒らされtるなど、地元から苦情が出たとか。
7年前、北海道旅行で訪れた時は、「マイルドセブンの丘」を
観光したけど、古い写真を見るともっとカラマツが並んでいた
ので、この時の写真は伐採後だろうか。
 <2018年6月のマイルドセブンの丘>














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スズメがピンチ?

2025-02-06 11:30:22 | 日記
2月5日(水)よく晴れているが、昨日より寒い。大坂のブロガーさんの
日記では、雪が降っている写真がアップされているが、尼崎では降らなか
った。同じ大阪湾岸都市の隣同士で10キロも離れていないようなのに、
こんなに違うのだねえ。
夕方、庭の雨水の貯水槽を見たら、薄い氷が張っていた。昼間に氷を張る
のはこの冬初めて。夜10時の尼崎の気温はマイナス1度まで下がっており、
この冬最低気温は間違いがない。

身近な野鳥のスズメとツバメが激減しているんだってね。
2021年に環境省が行った鳥類の分布調査結果によると、スズメやツバメの
個体数が大きく減少していることが分かったという。
スズメは人間に最も近い鳥類だから、都市開発が進むに従って住処を追わ
れて減ってきたのだろうか。
このままだとスズメやツバメが、絶滅危惧種に指定される可能性もあると
言われている。
我が家では娘が毎朝、野鳥用のエサ(市販のヒエや小型ヒマワリの種など
の雑穀類)を庭に撒いてやり、庭木にミカンを切って刺している。スズメ
もメジロも、毎年変わらぬ数でやってきて、にぎやかにエサをついばんで
いるので、個体数が減っているようには思には思えないけれど。 
スズメに混じって、時々シジュウガラも見たことがある。
スズメが姿を消すと、街も山里も寂しくなるだろうな。
   <庭に撒いたエサに群がるスズメ>


    <スズメたちのごちそう>

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吉田義男さん逝く

2025-02-05 11:38:38 | 日記
2月4日(火)この冬最強の寒波来襲の第一日、雨戸を開けるとなるほど寒
く感じたけど、「最強」かな?と疑わせる。部屋の温度計を見たら10度も
あった。快晴、日差しも穏やかで「最強寒波」の様子には程遠い感じ。
テレビニュースで見ると豪雪地帯の雪は半端じゃない。あっという間に1
メートル以上も積もり、家から出られない状態もあるそうで、温暖な地域
からは想像を絶する。
古代の日本、風雪の恐れが少ない畿内に都の地を選んだのは素晴らしい判
断だったんだ、と今さらながらに思う。
ともあれ最強寒波は、ほぼ1週間続くようで、油断せずに防寒対策をしっ
かりしてやり過ごし、その後の春の訪れを待とう。

阪神タイガースで活躍した吉田義男さんが、西宮の病院でお亡くなりになっ
た。91歳。
小柄ながら、ショート(遊撃)として華麗なプレーは「史上最高のショート」
「今牛若丸」と称賛された。阪神監督として1985年に初の日本一に導い
た。退団後、阪神は現役時時代の背番号23を永久欠番として、吉田さんの
功績をたたえている。
低迷していた猛虎を復活させ、掛布、田淵、岡田、史上最強の助っ人ランデ
ィ・バースたちを育てた名伯楽・吉田義男さんを決して忘れない。
ご冥福を祈る。

  📷📷📷📷📷  蔵出し写真  📷📷📷📷📷
          *我が町武庫川の詩情⑬*
       <河川敷は四季楽しめる憩いの場>
河口は沖の堤防釣り場を結ぶ渡船場










    堤防はサイクリンロード


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幸せの黄色いジェット風船

2025-02-04 11:30:47 | 日記
2月3日(月)晴れたり曇ったり、夕方小雨がぱらついたが6時ごろに
は晴れ間が出る。
明日から今季最強の寒波が来るようで、気象庁と国土交通省は共同記
者会見して特別注意報を出していた。
さて温暖なわが地域、初雪が降るだろうか。

プロ野球応援の甲子園ジェット風船、コロナ禍以来中断してきたが、
どうやら復活するらしい。昨年から一部の球場で再開していたが、ジ
ェット風船は何といっても甲子園が本場だった。
1985年の阪神タイガース優勝時に甲子園を埋め尽くした阪神ファンが
一斉に放ってから、一気に広まったらしい。
ジェット風船が盛んになった時、ある全国新聞のコラムで「無駄な風
船飛ばし」と非難したが、一試合で1000万円の売り上げがあると
いうジェット風船は、一瞬に消えるゴミと思えば「無駄」に見えるが、
タイガースファンの夢と願いを乗せて飛ぶ「幸せの黄色い風船」は、
決して「無駄」ではない。

風船揚げは3月9日の巨人とのオープン戦、4月には中日との公式戦で
実験するという。試合開始2時間後までに入場する全員にジェット風船
と飛沫対策用に専用ポンプのセットを配布する。実験結果を見て、来
シーズンから再開を目指すようだ。
これまで甲子園に家族で行って、子供たちと何回かジェット風船を飛
ばした。
タイガースの応援歌「六甲おろし」に合わせ、満員の観客が歓声を上
げて一斉に飛ばす何万もの黄色い風船、甲子園ならではの風物詩だ。
今後は使用済みのジェット風船の回収と再資源化に努める。空気注入
部分の素材にペットボトルの再生材を使用して、環境にも配慮した上
で実施されるという。





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