第23回定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台

再評価されたフェルメール 17世紀に既に20世紀を先取りするような絵を描いた天才画家

ヨハネス・フェルメール（Johannes Vermeer、1632年10月31日? - 1675年12月15日?）は、17世紀にオランダで活躍した。
フェルメールは１作に長い時間をかける寡作家で、当時既に絵が完成するとまたたくまに売れてしまうような名声を得ていた。
父が画商で、自身も画商を引き継ぎ、画家のギルドの副会長にもなっていたことから生前の地位も名声も高まっていたようだ。

ところが1674年にオランダに新税制がしかれると、国民の生活も窮乏し、画家としても画商としても生活が苦しくなり、そんな中で亡くなった。
彼の死後、奥さんが奮闘し、負債を返済するばかりでなく、彼の絵の20数点を買い戻しさえ出来た。
1688年に彼女がなくなると、フェルメールの生前の栄光は急速に忘れ去られるようになってしまった。

19世紀末から20世紀末にかけて、突然、声価が高まり、忘却から栄光へと逆転した。
19世紀のフランスにおいて、それまでのフランス画壇においては、絵画は理想的に描くもの、非日常的なものという考えが支配的だったところに
日常生活を理想化せずに描く新しい絵画の潮流が現れ、後の印象派誕生へつながることとなった。
このような時代背景の中で、写実主義を基本とした17世紀オランダ絵画が人気を獲得し、フェルメールが再び高い評価と人気を勝ち得ることとなったのである。
17世紀はレンブラントの時代であると共に、フェルメールの時代でもあるとまで言われるようになった。