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血圧 |
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みなさん、こんにちは。
今年も残りわずかとなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、本日は「血圧」についてお話したいと思います。
ご自宅で血圧を計測していらっしゃる方も多いと思いますが、ご自宅で血圧を
測った時より、病院で測った時の方が数値が高く出た経験はありませんか?
この事から、今、病院で正しく血圧測定ができているかが問題視されています。
病院は独特の雰囲気の中で測定を行うため、緊張やストレスで数値が変動しやすくなって
しまいます。
また、医者の白衣を見ると血圧が上がってしまう事を「白衣高血圧」、
反対に病院で測ると数値が低いのに自宅で測ると高く出てしまう場合を「仮面高血圧(逆白衣高血圧)」と言います。
なので病院と自宅での測定の数値に差が出てしまうので、正しい条件で測定を行う必要があります。
血圧測定を正しく行う条件は以下となっています。
●測定時の条件
1 静かで適当な室温の環境。
2 背もたれ付きの椅子に足を組まずに座って数分の安静後。
3 会話を交わさない。
4 測定前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取を行なわない。
●測定回数
1~2分の間隔をあけて少なくとも2回測定。
この2回の測定値が大きく異なっている場合には、追加測定を行う。
●その他の注意
1 初診時には、上腕の左右差を確認。
2 厚手のシャツ、上着の上からカフ(上腕に巻いて血流を調節するもの)を巻いてはいけない。
厚地のシャツをたくし上げて上腕を圧迫してはいけない。
「高血圧治療ガイドライン2014」(日本高血圧学会)より抜粋
この事から病院では、正確な血圧測定を行う為に、計測中は会話を交わさないように
する事や、腕の高さを心臓の高さにして、シャツなどをたくし上げた時に腕を
圧迫しないようにするなど、気をつけなければいけません。
血圧測定は手軽に検査ができる為、簡単と思われがちなので、
私も医師として正確な血圧測定ができるように心がけたいと思っています。
みなさんもご自宅で血圧を測る時の参考にしてみてください。
では。
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