色の語彙は色彩語彙として日本語を例にしてもとらえやすい。赤、青、黒、白とそれぞれが光のとらえかたにあった。太陽が赤いのは海や山に囲まれた地勢にあるらしい。黄色い太陽、白い色の太陽はまさに陽の光だが、それを赤色にしてしまう日本の風景に日の丸が象徴されるのはわかりよい。そう考えてしまうのも、語と意味の関係にある。語を意味の領域からとらえる語彙論はその範囲のまとまりをいろいろにすることによって、さまざま語彙がくくられる。若者語彙を位相語とすることがよく行われる。若者が使う語彙だというのでそれをたずねてみると、思春期にある内の語として、うちら語というものに行き当たる。かと思えばギャルが使うというのでギャル語というものに突き当たる。それで、さらにたずねていくと流行語にあって言葉遊びのような言い回しの語がでてきたりする。そこに位相差があるとすればさまざまジャンルのように分類されることになる。そもそも若者が使う語彙が普通に日本誤であってそれはすべて若者が使う語なのだから、その若者を年齢でいうとどの幅になるのかと議論になったりする。その流行に辞書までが老人語というのを編み出したのであるが、どうも若者、老人、そして女性がその特徴を持つ語を使うということらしい。 . . .
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