現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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254 運航を再開することに決定

2013-10-30 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 885 運航を再開することを決定 を、例題にしている。これは表現を整合するようなことで解決する。しかし、このままで間違ってもいなければ、通じないことではない。問題なのは、このコラムの解説はわからない。日本語の係り受けをとらえていないことになって、それを踏まえなくてよいのか、どういうことなのか、日本語の表現をちがえて説明しようとするので、この論理が受け入れがたくなるのである。運航することに決定 とすれば、表現がよいというのは、新たに別の意味内容を作り出してのことであって、運航を再開する と言うところで、句となる日本語表現の係り受けが決まり、そのことを決定したというので、~ことを決定 としなければならない。それが説明では、再開することを決定 と理解しない。運航することに決定 と変えてしまっている。このような論理であれば、もとの言い方を異なった言い回しにするので、間違いだとか、どうだとか言うことではない。 . . . 本文を読む

国文

2013-10-30 | 日本語百科
国文があり、漢文があり、和文がある。英文があり、外国語に即した、仏文、独文などがある。国文科、英文科などがあり、仏文科、独文科もありうる。漢文科もしくは漢文学科は中国文学科になっている。あるいはまた、国文は日本語で書かれた文章と説明され、そのように言えば、漢文は漢語で書かれた文章であり、英語は英語で書かれた文章である。和文は、日本語で書かれた文章であり、また、和語を用いた文章をさすことがある。和文そのものが仮名文字を意味するからである。国文学、漢文学、英文学はあっても、和文学とは言わない。国文は、くにぶみ ということもある。国文そのものを、その国のことばで書いたものと説明す場合もある。国文は、いま、日本文に変わりつつある。短く言えば、日文であるが、これは、はて、どこの国のことばか。 . . . 本文を読む

日本語語彙論 語の出自

2013-10-30 | 語と語彙
語の種類を分けるのに、漢語、和語、外来語と出自によることがある。漢語は中国から、外来語はその他の地域からということである。和語は出自でいえば、大和である。大和言葉とすると、固有の日本語としてとらえる。語の出自を言うことは外来語を借用語とする考え方である。つまり漢語は借用ではない。中国から移入した語となる。固有語に対すれば借用語としてよいが、その語彙は和語に等しい意識にある。つまり漢語と和語がわたしたちのことばである。漢字を文字とし、訓読みなどを加えたことによって、それを日本語としたということである。漢語は熟語を語として字音語となる。漢語発音を日本語発音にしてその音を含めて字音語となる。漢字音は漢字を取り入れた時期、地域からの影響があり、日本語の漢字発音にその違いを示している。また、漢語を音読みだけでない熟語を編み出し、重箱、湯桶を作り出し、これも特徴的である。。 . . . 本文を読む

左注 万葉語り

2013-10-30 | 万葉語り
万葉集に題詞に合わせてみる場合に左注がある。題詞は詞書としてもとらえられるようになる。左注はそのまま歌学で用いられている。本文の左側につける注として、歌集の編集者が付けるものとされる。万葉集は歌集として読む場合に題詞と左注を読むことになる。歌を賞する立場から言えば、歌の内容を読み取ればよいところ、その作歌事情などを知る手掛かりがあればそれを参考とすることになる。より詳しく鑑賞して説明を求めることになれば、それは逆に、歌につけられた題、編集者が付けたとされる注によって解釈が加えられることになる。歌を学ぶときに、古今和歌集などの場合には詞書をとらえてその文章に情報を見出そうとすることがある。仮名書きであるので物語文との比較などが行われる。左注としてのものには編集の時代に見て後人が加えるものとみられる通りである。というのは、まだ歌集の成立以後のこととして歌学として見られたのに対して、時代が遡る万葉集の場合には左注が漢文書きであるという事情もあり、その編集には時間経緯があって、さまざまな問題がある。 . . . 本文を読む