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日本語文法文章論 文章

2014-02-26 | 日本語文法文章論
日本語文法の単位は語、文、文章である。文法を一義的にとらえて文の法であるとするとその単位には文がある。日本語文法が伝統文法として文を単位としたことは近代の文法学の成立によることである。しかしそれも、単位として見ていくと文であるよりは句であることがまずある。文法ではなく句法の述語があるゆえんである。これには語法があって日本語の語の法則には漢語の影響があることが分かる。漢文法のうちに述べられることなので、国語の文法には新たな概念となって語法が捉えられることになる。言葉遣いの規則としての文法であったり、言葉の使い方としての表現法であったりする。それでは語法があり句法があり文法がありして文章法はあるのかとなるとそれはあったのである。語法の辞書義のように、語が文を構成する上での法則とするところ、文が文章を構成する上での法則である文法に対して、それこそ、文法ではないところの、日本語の文章法研究のように、言葉の使い方、文の表現方法として文章法を述べることがある。 . . . 本文を読む

TPP交渉

2014-02-26 | きょうのニューストピック
TPP大筋合意見送り 各寮会合閉会 次回日程は未定 20140226中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、シンガポールで開かれていた環太平洋連携協定(TPP)交渉の閣僚会合は二十五日、日米だけでなく、各国の関税や、政府調達やサービスなどを含めた全体的な市場開放の議論が進まず、目標とした大筋合意を見送って閉会した、とある。その下、記事の見出しには、原発依存の道残す エネ計画案決定 「規模見極める」 とある。政府与党の新たな基本計画の最終協議のニュースである。トップ左には写真記事で、ソチ選手団が帰国 メダル 誇らしく と見える。 . . . 本文を読む

万葉語り24

2014-02-26 | 万葉語り
万葉集の成立には原本がある。それには伝承されている逸話を記録する。それが歌としての詞の宇宙であったのである。うたは、芸術、技術、文芸といってもよいが、叫びでもあったろう。題詞をつけた、一つのその小宇宙には物語があったろう。をみのほきみ、伊勢の国のいらごのしまに流さゆる時に、人のかなしびて作る歌、第23番歌である。そして第24番歌は、麻続王、これを聞きてかなしびて和ふるうた、とある。かなしびはは、哀傷、感傷の文字遣いに同じ訓をつけている。のちの編者は左注に、右は日本紀をかんがふるに、として、麻続王に罪あり、因幡に流す、ひとりの子をば伊豆の島に流す、ひとりの子をば血鹿の島に流す、を引いている。伊良湖に流されたのではなく。歌によって誤り記した、と注釈する。 . . . 本文を読む

1000年後の日本語

2014-02-26 | 日本語あれこれ百科
読めるか、読めないか、言語には世代間の継承ということがあるので、人々が伝え続ければ、読めるとなる。父母の語を学び、それを子孫に伝えていけば、民族がある限り、ことばは伝えられて1000年後にも読める。日本語について、この地域で3世紀また4世紀に使っていた日本語があったとすれば、その日本語を記録する文字がなかったので、それから時を経て、8世紀初めまで近隣の言語を日本語に取り入れ記録を作ることになる。それでもその日本語が、いまから読めるかとなると、漢字ばかりで書かれた神話を読むことは、後世になって訓読をして読むことになる。歌謡を記録して日本語で書かれたとするが、それを読み解くには時代を経てからのことであるが、その通り読んでいたかは、後世の言語としてのものになる。万葉集の歌に、茜草指武良前野逝標野行野守者不見哉君之袖布流 とあって、これを日本語として読むのは定訓として読み定める作業があってからのことである。日本語を発音表記する工夫は、漢字に対して仮字を作り出したことから、日本語の和歌は読めるようになった。万葉集を経て古今和歌集が作られた、その少し前のことである。およそ1110年前の日本語が読めるのである。 . . . 本文を読む

失墜する

2014-02-26 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 943 銀行の失墜 を例題にしている。コラムの解説は、失墜 の語義について、この例題では表現内容の不足としている。銀行の信用の失墜 とでもするとよい、と説明するようである。辞書の例文の通りである。失墜について、検索をかけると、信用の失墜、信頼の失墜というふうに、銀行、金融関係がヒットする。その一方で、銀行の信用だけではない用例もあって、その文脈をたどって意味内容を理解する例もある。その権威、ブランドイメージである。それはまさに、そのまま名とともに失墜するわけであるから、例題のように、銀行の失墜といった場合にも、銀行に対する信用イメージから、それを含む銀行そのものが金融取引において低迷して失墜することが起こるのである。 . . . 本文を読む