現代日本語「誤」百科 966 価格が引きあがった を例題にしている。
引きあがる という語は、ないと、コラムは解説する。
実際に、引きあがる 引き上げるの用例を検索する。消費税の増税を踏まえた、、引きあがる、という語がヒットする。
税金を引き上げる 税金が引きあがる という表現が使われる。
自他の関係で言えば、複合した語の自他対応について、上げる、上がる、を後項とする語彙的複合動詞ということになる。
これを取り上げ、花火を打ち上げる、花火が打ち上がる、のように、対応する動詞を並べるものがある。
そこでコラムの解説のように、引き下げる 引きあがる この対応において、引っ張るの意味ではなくて、後退すると言う解釈はいかがか。
それを認めて、同様に、引き上げる は、上昇する意味であると言えばよい。ただ、引っ張るの意味ではないとは規定できないだろうが。、 . . . 本文を読む
昼に出会って、おはようございます、と言われるのと、朝から顔を合わせて、お疲れさま、と言われるのでは、どちらに違和感があるか、同じようなものかもしれない。夜の時間いシフトした仕事場で、おはよう、ということは普通らしい。朝起きて新鮮な気持ちに、ご苦労様、と言われるよりはよっぽどましだとも考えたくなるが、なぜ、ご苦労さま、を目上に使ってはダメだと教えるようになったのだろうか。挨拶は習慣的な用法にも、規範に沿った儀礼的な用法でもあるから、自然に挨拶として時に応じて人々に使われていくことによって定着していくものだろう。目上から目下に向かって苦労であったとねぎらう言葉だと決めてしまえば、そのように固定して使われるようになるだろうが、ご苦労さまと言えば言うほど、どれが目下のものが目上に使ってはならないと言うのは、ねぎらいの言葉遣いそのものを打ち消してしまうことになりはしないか。主人と使用人の関係にまで及んで、苦労であったとばかり言うわけではない。お年寄りに対してごくごく普通にいたわりを思いやる言葉としてと使っている。疲れてもいないのに、お疲れと言われるのは解せないが、それが挨拶だとなってしまえば、なんとも思わなくなってしまうのだろうか。 . . . 本文を読む
日本語文章の文章段落すなわち文段には主題主語を受けて、主格主語が繰り返されない文が続く。コラム天声人語、20140409には、第1文段が4文構成である。その書き出しに、は助辞を用いて人物を述べて回想する。その文に主題主語があるので、続く文には主語が表現されない。さらに2文を越えて、引用する会話符号文を使う。これを受けた、続く第2文段もその会話引用は及ぶが、それは話題の人物からこのコラム筆者に主語が移る。第3文段には、さて と書き出して、いよいよ本題ですよ、となる。第4文段以降には、主格助辞の働きで、健康診断にまつわる話しとなり、定期健診の皆勤を言うことで結ぶ。 . . . 本文を読む
世界販売1000万台超 トヨタ、業界初の達成 中日新聞トップ記事、見出しである。2010409
リードには、トヨタ自動車の二〇一三年度(一三年四月~一四年三月)のグループ世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)が一千万台を超えたことが分かった、とある。
下の見出しには、小保方氏が理研に不服申立書 STAP問題 とある。
記事には、STAP細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)は八日、調査委員会が「研究不正0があった」とした一日の最終報告について、理研に不服を申し立てた、とある。0409
トップ左の見出しは、酒好き道標 放浪中 一宮 江戸の狂歌師建立、倉庫へ とある。
リードには、江戸時代後期、庶民の間で流行した「狂歌」の第一人者が酒飲みの心を詠んだ歌を刻んだ道標が、愛知県一宮市役所の市長室前の庭に半世紀以上、立っている、とある。0409 . . . 本文を読む