日本の論理と検索をしてみる。すると予想通りの、日本人の論理構造 があって、ほかにない。そして、日本語の論理 と、これまた代り映えがない書籍名である。日本の論理は見るべきがないのは、検索項目で、
日本人は論理的でなくていい
日本人 屁理屈
日本人 思考力
日本人 感情的
日本 精神論
日本人 情緒的
日本人 浅い
日本人の思考 特徴
などの見出しで、議論するからであろう。
日本論理哲学会がヒットした。http://jalop.sblo.jp/article/189401269.html
日本論理ではないが、論理哲学における日本研究者の学会であるよう。
日本論理哲学会 The Japan Association for Logical Philosophy
このブログは「日本論理哲学会(jalop.org)」のブログです
>日 本 論 理 哲 学 会 設 立 趣 意 書
いわゆる論理実証主義あるいは分析哲学に始まる現代の哲学の潮流は,種々の分野において様々な展開を見せている.それは伝統的な哲学の範囲にとどまらず,倫理学や,さらには言語学,認知科学等の科学に対しても関心を示してきている.もちろん,個々の分野のそれぞれの主題に対しては,対立する立場があり,基本的な問題に関してさえ,必ずしも意見が一致しているわけではない.けれども,その根底には,論理的,合理的な思考方法に基づいて問題の解決を図ろうとする態度が共通に見られ,現代の哲学を特徴づけるものとなっている.
一方,現代において論理学は,記号論理学としてめざましい発展を遂げている.このような現代の論理学の一部は,数学基礎論のように数学の一分野として専門分化されてきている.しかし,現代の論理学には,様相論理学や帰納論理学等のように,数学には属さない哲学的論理学と言われるものが存在し,その成果は逆に伝統的な哲学的問題の解決にも応用されている.
我々は,上記のような現代の哲学の伝統を継承,徹底化し,倫理学,科学,哲学的論理学等も含めた広範囲にわたる哲学的研究に対する貢献を意図し,「日本論理哲学会」を設立するものである.
1996年1月14日
https://u-gakugei.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=30254&item_no=1&page_id=13&block_id=21
2011年2月
日本語の論理再考--場所の論理と形式論理
東京学芸大学紀要 総合教育科学系
fulltext (713.9KB)
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886002019.html
NHK出版新書 600
日本語と論理 哲学者、その謎に挑む
[著] 飯田 隆
発売日 2019年09月10日
>目次
まえがき
第1章 「こどもが笑った」
日本語は非論理的か
特定のこどもを指す「こども」と不特定のこどもを指す「こども」
「いる/ある」の三つの意味
確定的用法と不確定的用法を見分ける方法
日本語の名詞に「可算/不可算」の区別はあるか
助数辞には三種類ある
「三冊分」「三箱分」「三キロ分」
可算名詞とは分類辞を取る名詞である
分類辞の意味上の役割
可算名詞の不可算的用法
不可算名詞の可算化
「つ」について
日本語に可算名詞はあるが、単数/複数の区別はない
単数と複数を区別しない言語にも論理は適用できる
複数表現の論理への二つのアプローチ
この章のまとめ
第2章 「三人のこどもが笑った」
数量名詞と量化
比例的な量化と比例的でない量化
「三人」は複数述語である
「三人のこども」「こども三人」「こどもが三人」
「三人のこども」は、何人のこどもを指すのか
「三人のこども」はやはり、ちょうど三人のこどもを指すのではないか
数と様相
結局「三人のこども」は何人のこどもを指すのか
「三人以上のこども」
「三人以下のこども」
「多数のこども」と「少数のこども」
不可算量化の場合
この章のまとめ
第3章 「大部分のこどもが笑った」
比例的な数量名詞
「多数のこども」と「こどもの多数」
「大部分」は二項の述語である
「の」の意味論(1)───性質を導入する「の」
「の」の意味論(2)───関係項を表示する「の」
「こどもの大部分」の「の」と「大部分のこども」の「の」
「こどもの大部分」の「こども」は複数確定記述である
「大部分のこども」の「こども」は?
「三割のこども」
「三割以上」「三割未満」
「一部」「半数」「半分」「大多数」「大部分」「全部」
多重量化と分配性・集合性
不可算量化の場合
この章のまとめ
第4章 「どのこどもも笑った」
不定詞による量化
なぜ可算の量化になるのか
「こそあど」と最小要素への限定
不可算の量化が不定詞にない理由
量化の「も」と取り立ての「も」
指示詞と付値
存在前提の問題
「全称命題」と存在前提
「か」の意味論
不定詞による多重量化
不定詞量化と数量名詞量化───二つのパターン
不定詞量化と数量名詞量化───第三のパターン
疑問文の意味論
セルと分割
疑問と量化
この章のまとめ
第5章 「こどもはよく笑う」全称文と総称文
総称文の謎
総称文は悪用されやすい
なぜ全称文と総称文が混同されるのか
論理学の罪?
総称文の意味論と日本語
事象文の意味論
事象文の意味論はどこまで一般化できるか
個体の属性文
属性文と時制
属性文としての総称文
日本語と論理学
この章のまとめ
付録 様相的文脈の中の「三人のこども」
必然性タイプの場合
可能性タイプの場合
マクロな言語理解とミクロな言語理解
あとがき
参照文献
索引
著者情報
飯田 隆 著
1948年、北海道生まれ。主に言語と論理にかかわる問題を扱ってきた哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。熊本大学、千葉大学、慶應義塾大学、日本大学で教え、科学基礎論学会理事長と日本哲学会会長を務めた。慶應義塾大学名誉教授。著書に『言語哲学大全』Ⅰ─Ⅳ(勁草書房)、『ウィトゲンシュタイン』(講談社)、『規則と意味のパラドックス』『新哲学対話』(筑摩書房)、編著に『ウィトゲンシュタイン読本』(法政大学出版局)など多数。
商品情報
発売日 2019年09月10日
価格 定価:1,045円(本体950円)
判型 新書判
ページ数 304ページ
商品コード 0088600
Cコード C0210(哲学)
ISBN 978-4-14-088600-7