現代日本語「誤」百科 977 両者の発言の矛盾点 を例題にしている。
コラムは、矛盾 の解説をしている。
矛盾は全体であって点などないと思っているようだ。
コラムが行うコラム子の独自性をもとうとするの論法である。
例題をそれによって、この場合は矛盾概念を用いる。
それはそれでよいのだろう。
しかし例題を読んでその論理を当てはめてみても、この表現が間違っているという解釈にはならない。
発言の内容のどこに矛盾が起きているかをとらえて、その点と言っているだけであって、それは発言の全体に及ぶと考えてよいからである。
ごく普通に、矛盾と言う故事を知るわたしたちには、そのほことたての話の、どこに矛盾点があるかを承知している。
コラム子はときどき、日本語の漢字を別概念化して説明をしようとすることがあるので、漢字と表現のかかわりで読むのには注意がいる。
む‐じゅん【矛盾/矛×楯】ツイートする Facebook にシェア
[名](スル)
1 ほことたて。
2 《昔、中国の楚の国で、矛(ほこ)と盾(たて)とを売っていた者が、「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」と誇ったが、「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられて答えることができなかったという「韓非子」難一の故事から》二つの物事がくいちがっていて、つじつまが合わないこと。自家撞着(じかどうちゃく)。「発言の―を突かれる」「二人の話が―する」
3 論理学用語。
㋐伝統的論理学で、二つの概念または命題が一定の事象を同一の観点から同時に、一方が肯定し他方が否定する場合の両者の関係。
㋑命題論理学で、複合命題からなる論理式の各要素命題にいかなる真理値を与えても必ず偽となる式。
4 ヘーゲル弁証法で、概念の発展に必要不可欠な契機。
撞着(どうちゃく) ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる
むじゅんがいねん【矛盾概念】
論理学で、同一の類概念に属する概念のうち、互いに他を否定しあってその中間に第三者を入れる余地のない概念。例えば、色という類概念に属する白と非白。→反対概念
むじゅんげんり【矛盾原理】
論理学で、思考の原理の一。「Aは非Aではない」または「いかなるものもAかつ非Aであることはできない」という形式で表される。同一原理の反面を表す。矛盾律。矛盾法。→思考の原理
むじゅんたいとう【矛盾対当】
論理学で、対当関係の一。主語と述語とは同じであるが、量(全称・特称)と質(肯定・否定)とを異にする二つの判断の真偽関係。→対当関係
むじゅんりつ【矛盾律】
⇒矛盾原理
むじゅんれいかく【矛盾冷覚】
熱い湯の中に手を入れたときなどに、冷たいと感じること。皮膚にある温点と同時に冷点も刺激されたために起こると考えられている。
提供元:「デジタル大辞泉]
コラムは、矛盾 の解説をしている。
矛盾は全体であって点などないと思っているようだ。
コラムが行うコラム子の独自性をもとうとするの論法である。
例題をそれによって、この場合は矛盾概念を用いる。
それはそれでよいのだろう。
しかし例題を読んでその論理を当てはめてみても、この表現が間違っているという解釈にはならない。
発言の内容のどこに矛盾が起きているかをとらえて、その点と言っているだけであって、それは発言の全体に及ぶと考えてよいからである。
ごく普通に、矛盾と言う故事を知るわたしたちには、そのほことたての話の、どこに矛盾点があるかを承知している。
コラム子はときどき、日本語の漢字を別概念化して説明をしようとすることがあるので、漢字と表現のかかわりで読むのには注意がいる。
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[名](スル)
1 ほことたて。
2 《昔、中国の楚の国で、矛(ほこ)と盾(たて)とを売っていた者が、「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」と誇ったが、「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられて答えることができなかったという「韓非子」難一の故事から》二つの物事がくいちがっていて、つじつまが合わないこと。自家撞着(じかどうちゃく)。「発言の―を突かれる」「二人の話が―する」
3 論理学用語。
㋐伝統的論理学で、二つの概念または命題が一定の事象を同一の観点から同時に、一方が肯定し他方が否定する場合の両者の関係。
㋑命題論理学で、複合命題からなる論理式の各要素命題にいかなる真理値を与えても必ず偽となる式。
4 ヘーゲル弁証法で、概念の発展に必要不可欠な契機。
撞着(どうちゃく) ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる
むじゅんがいねん【矛盾概念】
論理学で、同一の類概念に属する概念のうち、互いに他を否定しあってその中間に第三者を入れる余地のない概念。例えば、色という類概念に属する白と非白。→反対概念
むじゅんげんり【矛盾原理】
論理学で、思考の原理の一。「Aは非Aではない」または「いかなるものもAかつ非Aであることはできない」という形式で表される。同一原理の反面を表す。矛盾律。矛盾法。→思考の原理
むじゅんたいとう【矛盾対当】
論理学で、対当関係の一。主語と述語とは同じであるが、量(全称・特称)と質(肯定・否定)とを異にする二つの判断の真偽関係。→対当関係
むじゅんりつ【矛盾律】
⇒矛盾原理
むじゅんれいかく【矛盾冷覚】
熱い湯の中に手を入れたときなどに、冷たいと感じること。皮膚にある温点と同時に冷点も刺激されたために起こると考えられている。
提供元:「デジタル大辞泉]
113 酷似 漢字語彙の表現の度合い
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