春節でのにぎわいは、日本語での、盆暮れのいわば、民族大移動である。
故郷に帰る、親戚が集う、そのための交通手段は列車が主であった。
駅の混雑ぶりはすさまじいものがあった。
長距離、遠距離列車には乗れないものがあふれかえるような、乗れるまではそこで待ち続ける様子であった。
交通手段に高速道路、高速列車が増えたので、いまは果たしてどうであろう。
中国の春節には初めて迎える満月の宵を待つ風習がある。
それは道教の教えである。
元節として上元を祝う。
三元について、上元は陰暦1月15日、中元は陰暦7月15日、下元は陰暦10月15日。
三元はまた、年月日の元、はじめの意から、1月1日のことでもある。
元日のゆえん、三始とも言う。
世界大百科事典内の元宵の言及
【正月】より
…正月7日(人日(じんじつ))には,日本の七草粥(ななくさがゆ)の源流になった,7種の野草のスープを作る風習があったが(《荆楚歳時記》),今日ではほとんどみられない。正月15日を元宵節(げんしようせつ)といい,この夜を中心に前後数日間,家々の軒先や街角に色とりどりのちょうちんがともされ,人々は新年最初の満月の夜を楽しむ(上元)。このいわゆる元宵観灯はすでに唐代からあるが,この日をもって正月は終わる。
【上元】より
…
[中国]
道教では,三元大帝の一人天官(人に福を賜う神)の誕生日とみなし,北魏以来,祭日となる。この夜(元宵)に灯籠を飾る(張灯)ようになったのは,ほぼ隋代以後と考えられ,灯節,元宵節とも呼ばれる。張灯の期間は,唐代では前後3日間,宋以後は一般に5日間となり,清末・民国以後,急速に衰えた
【中華人民共和国】より
…春節にくらべて,新年は,一年のけじめとしての行政的意味はともかく,暮しのうえで特別の重みはもたない。 中国の四大祭といえば,春節のほか,元宵節,端午節,中秋節をあげるのが普通だ。元宵節(上元)は,陰暦正月15日に行われる祭りで,灯籠に火を入れてこれを観賞するので,灯節とも呼ばれる。…
【年中行事】より
…1月7日は〈人の日〉と名づけられた人日節であり,〈人勝〉を屛風などに貼り,その日の天候のよしあしによって1年の禍福を占った。1月15日は上元節で,その夜を元宵(げんしよう)と呼ぶ。この日を中心に前後3日間,もしくは5日間,華やかな灯籠祭がくり広げられ,一晩中,見物の人で雑踏する。…
上元(正月15日)・中元(7月15日)・下元(10月15日)の総称。
世界大百科事典 第2版の解説
じょうげん【上元】
旧暦1月15日をいい,日本では小正月の行事が祝われる。また,この日と中元,下元をあわせて三元と総称する。
[中国]
道教では,三元大帝の一人天官(人に福を賜う神)の誕生日とみなし,北魏以来,祭日となる。この夜(元宵)に灯籠を飾る(張灯)ようになったのは,ほぼ隋代以後と考えられ,灯節,元宵節とも呼ばれる。張灯の期間は,唐代では前後3日間,宋以後は一般に5日間となり,清末・民国以後,急速に衰えた。唐・宋時代,意匠を凝らした飾り灯籠のほかに,無数の絵灯籠をぶらさげた樹形,山形の大きな屋台も作られ,灯樹(火樹),山棚(さんぽう)(灯山)などと呼ばれた。
故郷に帰る、親戚が集う、そのための交通手段は列車が主であった。
駅の混雑ぶりはすさまじいものがあった。
長距離、遠距離列車には乗れないものがあふれかえるような、乗れるまではそこで待ち続ける様子であった。
交通手段に高速道路、高速列車が増えたので、いまは果たしてどうであろう。
中国の春節には初めて迎える満月の宵を待つ風習がある。
それは道教の教えである。
元節として上元を祝う。
三元について、上元は陰暦1月15日、中元は陰暦7月15日、下元は陰暦10月15日。
三元はまた、年月日の元、はじめの意から、1月1日のことでもある。
元日のゆえん、三始とも言う。
世界大百科事典内の元宵の言及
【正月】より
…正月7日(人日(じんじつ))には,日本の七草粥(ななくさがゆ)の源流になった,7種の野草のスープを作る風習があったが(《荆楚歳時記》),今日ではほとんどみられない。正月15日を元宵節(げんしようせつ)といい,この夜を中心に前後数日間,家々の軒先や街角に色とりどりのちょうちんがともされ,人々は新年最初の満月の夜を楽しむ(上元)。このいわゆる元宵観灯はすでに唐代からあるが,この日をもって正月は終わる。
【上元】より
…
[中国]
道教では,三元大帝の一人天官(人に福を賜う神)の誕生日とみなし,北魏以来,祭日となる。この夜(元宵)に灯籠を飾る(張灯)ようになったのは,ほぼ隋代以後と考えられ,灯節,元宵節とも呼ばれる。張灯の期間は,唐代では前後3日間,宋以後は一般に5日間となり,清末・民国以後,急速に衰えた
【中華人民共和国】より
…春節にくらべて,新年は,一年のけじめとしての行政的意味はともかく,暮しのうえで特別の重みはもたない。 中国の四大祭といえば,春節のほか,元宵節,端午節,中秋節をあげるのが普通だ。元宵節(上元)は,陰暦正月15日に行われる祭りで,灯籠に火を入れてこれを観賞するので,灯節とも呼ばれる。…
【年中行事】より
…1月7日は〈人の日〉と名づけられた人日節であり,〈人勝〉を屛風などに貼り,その日の天候のよしあしによって1年の禍福を占った。1月15日は上元節で,その夜を元宵(げんしよう)と呼ぶ。この日を中心に前後3日間,もしくは5日間,華やかな灯籠祭がくり広げられ,一晩中,見物の人で雑踏する。…
上元(正月15日)・中元(7月15日)・下元(10月15日)の総称。
世界大百科事典 第2版の解説
じょうげん【上元】
旧暦1月15日をいい,日本では小正月の行事が祝われる。また,この日と中元,下元をあわせて三元と総称する。
[中国]
道教では,三元大帝の一人天官(人に福を賜う神)の誕生日とみなし,北魏以来,祭日となる。この夜(元宵)に灯籠を飾る(張灯)ようになったのは,ほぼ隋代以後と考えられ,灯節,元宵節とも呼ばれる。張灯の期間は,唐代では前後3日間,宋以後は一般に5日間となり,清末・民国以後,急速に衰えた。唐・宋時代,意匠を凝らした飾り灯籠のほかに,無数の絵灯籠をぶらさげた樹形,山形の大きな屋台も作られ,灯樹(火樹),山棚(さんぽう)(灯山)などと呼ばれた。