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見ない  私説 源氏語り26

2013-10-06 | 源氏語り
  見ない  私説 源氏語り

柏木の巻で女三の宮と柏木の子を、そこも破線にしてみて、同じ図が出来上がった。

重ねて一致するのを見る。

物語の宿世は因果として現れる。

桐壷の帝の気持ちを、光源氏は親の立場で知る、その感懐を持つことになる。

あの一枚の絵の通りだ。

そしてあるとき、源氏物語絵巻の展覧会に出かけて同じような破線のある、それを書きこんだ系図がバックライトの証明に浮かび上がっていたの
には仰天した。

物語りでひた隠しにするのを、さすが現代の明け広げに、とうとうここまであらわすようになったかと、つい、人に説明をしたりしていた。

源氏物語を語る難しさはここにある。

みないのである。

家にとっては・・・・

物語の背景を知るために歴史と時代、風俗や習慣、因習などを含めた社会のあり方がいまなら問われるであろう。

この系図に表された当時の社会の状況はそれなりに社会の様子をうかがわせる。

江戸時代の学者あるいは読者にとってみれば、果たしてどのような解釈があったか、そして、今のわたしたちにはどうであるか。

理解するために現実に生きている時代状況を考える必要がある。



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