言語の説明を辞書に求めると、日本語辞書の解説には、感情の二文字がある。事典項目では、言語についての説明がそれぞれであるとして、日本語にかかわると、異なるところがある。ブリタニカとジャポニカを読み比べて、意思伝達と感情、情報、要求などと伝える機能に異なるところ、この説明をどう理解するか。素朴に、言語は感情を伝えるがそれを機能とする説明の一つのこととして妥当、適切であるかと思い続けてきている。もしかすると、言語を表現する感情は人々に共通、共有のことであるかもしれないので、言語表現に感情が現れるとする説明はできるだろうが、それでも、言語に感情はない、表現委感情があるとする方がわかりよい。日本語説明の解明すべきところ、言語を記号にしない考え方とかかわって議論がいる。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
言語
げんご
logos; language
人間に固有な意思伝達手段で,社会集団内で形成習得され,意思の相互伝達と抽象的思考を可能にし,社会・文化活動を支えるもの。また,社会の全体像を反映すると同時に文化全般を特徴づけるもので,共同体の成員は言語習得を通じて社会的学習と人格形成を行う。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
一次的には音声、二次的には文字を用いて、感情・情報・要求などを伝える機能を果たす、社会習慣的に定められた記号の体系
デジタル大辞泉(小学館)
げん‐ご【言語】 の解説
音声や文字によって、人の意志・思想・感情などの情報を表現・伝達する、または受け入れ、理解するための約束・規則。また、その記号の体系。音声を媒介とするものを音声言語(話し言葉)、文字を媒介とするものを文字言語(書き言葉)、コンピューターなど機械を媒介とするものを機械言語・アセンブリ言語などという。ことば。ごんご。げんぎょ。
類語
言葉(ことば) 言辞(げんじ)
関連語
辞(じ) 言(げん) 言の葉(ことのは) 語(ご)
辞
単語を文法上の性質から二つに分類したものの一。詞 (し) に対する。単独では文節を構成しえず、常に詞(自立語)に伴って文節を構成する語。助動詞・助詞がこれに属する。時枝誠記 (ときえだもとき) の学説では、助動詞・助詞のほか、接続詞・感動詞などもこれに含まれる。
大辞林 第三版の解説
げんご【言語】
① 思想・感情・意志などを互いに伝達し合うための社会的に一定した組織をもつ、音声による記号とその体系。また、それによって伝達し合う行為。音声によらない手話や文字の使用を含めていうこともある。ことば。 〔「げん」は漢音、「ご」は呉音で、明治以後の語。それ以前は「げんぎょ」「ごんご」〕