巻名 私説 源氏語り35
源氏物語の巻名についてみておこう。
巻き巻きの名は物語成立当初からついていたかどうか、定かではない。
書物が写されて伝えられてくるあいだには、名称が整っていたいたことは確かである。
桐壷、帚木、空蝉、夕顔、若紫、末摘花、と、たどってきて、紅葉の賀、花の宴のところで、おやっと思うことがある。
この二つの巻は名称はほかのと様子が違う。
各巻の名前の由来についてはふつう、三つのつけ方があったと説明される。
ひとつは、物語に出てくる言葉で、その巻に語られているものが名称となった、という。
たとえば、桐壷は局を桐壷といったとあるところから、名前が付けられた。
桐壷には、ほかに、つぼせんざい、輝く日の宮、という名もある。
帚木は光源氏と空蝉の歌のやり取りに、、ははきぎが歌われているところから、巻の名称になった。
同じように、空蝉、夕顔には、それぞれ歌に使われたことばを名称にしている。
この二つ目には、その巻にうたわれた詞による命名である。
しかし、物語に出てくることばに、歌とともにとらえて名称とした巻もあり、これが三つ目となる。
源氏物語の巻名についてみておこう。
巻き巻きの名は物語成立当初からついていたかどうか、定かではない。
書物が写されて伝えられてくるあいだには、名称が整っていたいたことは確かである。
桐壷、帚木、空蝉、夕顔、若紫、末摘花、と、たどってきて、紅葉の賀、花の宴のところで、おやっと思うことがある。
この二つの巻は名称はほかのと様子が違う。
各巻の名前の由来についてはふつう、三つのつけ方があったと説明される。
ひとつは、物語に出てくる言葉で、その巻に語られているものが名称となった、という。
たとえば、桐壷は局を桐壷といったとあるところから、名前が付けられた。
桐壷には、ほかに、つぼせんざい、輝く日の宮、という名もある。
帚木は光源氏と空蝉の歌のやり取りに、、ははきぎが歌われているところから、巻の名称になった。
同じように、空蝉、夕顔には、それぞれ歌に使われたことばを名称にしている。
この二つ目には、その巻にうたわれた詞による命名である。
しかし、物語に出てくることばに、歌とともにとらえて名称とした巻もあり、これが三つ目となる。