中世後期から近世への日本語の歴史について、1333年から1603年まで270年間を見る。民衆が歴史の表舞台に登場と解説する。また、キリシタン資料としての記録が残された時代である。外国語との接触として、特徴づけるのは、宣教師によって、京の話し言葉が採取されたか、辞書が編纂されたことがある。古代語からの脱却の時代と見ている。文字表記にポルトガル語のローマ字が記録されたので、仮名文字の発音の音韻としての分析が、漢字音から広がりを見せる。漢字語彙などに時代の変化による趨勢が現れる。全史の視点では、著者は、天草本イソップ物語に口語の全容を見るとする。伊曾保である。
伊曾保物語 いそほものがたり
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
伊曾保物語
いそほものがたり
仮名草子。作者未詳。3巻。元和1 (1615) 年頃成立か。
伊曾保物語
いそほものがたり
文禄2 (1593) 年天草耶蘇会刊『エソポのハブラス』 Esopono Fabvlas。『イソップ物語』を翻訳したものであるが,仮名草子の『伊曾保物語』とは直接の関係はない。
百科事典マイペディアの解説
伊曾保物語【いそほものがたり】
《イソップ物語》を翻訳した仮名草子。1593年天草のコレジヨで刊行されたキリシタン版《エソポのハブラス(文禄旧訳伊曾保物語)》は,西洋文学翻訳の最初のもので,原本は大英博物館蔵。
世界大百科事典 第2版の解説
いそほものがたり【伊曾保物語】
仮名草子。元和年間(1615‐24)刊行。3巻。《イソップ物語》の翻訳であるが,全部で94話。最初の30話はイソップの逸話,のちの64話が動物の寓話である。《イソップ物語》は,1590年(天正18)スペインの宣教師バリニャーノによって日本にもたらされ,九州天草で《エソポのハブラス》として日本語訳ローマ字で印刷された。これが,日本における最初の西洋文学の翻訳本である。この元和の書は,それとは異なって古活字版日本字で翻訳されたものである。
第2章 中世前期 ―― 院生鎌倉期
総説 古代語が瓦解する
文字表記 仮名の使用が促される
音韻 音節が整理されていく
語彙 漢語が一般化する
文法 古代語法が衰退する
第3章 中世後期 -- 室町時代
総説 近代語が胎動する
文字表記 文字の使用が広がる
音韻 現代語の発音に近づく
語彙 外来語が登城する
文法 近代語が芽生える
日本語全史 古代後期
2017-04-23 01:53:41 | 日本語史
第1章 古代前期 ―― 奈良時代まで
総説 古代語が確立する
文字表記 日本語が漢字で書かれれう
音韻 区別される音節の数が多い
語彙 固有語が用いられる
文法 古代語法が形成される
第2章 古代後期 ―― 平安時代まで
総説 古代語が完成する
文字表記 仮名が成立する
音韻 音節が複雑に発達する
語彙 漢語の使用が漸増する
文法 古典文法が完成する
伊曾保物語 いそほものがたり
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
伊曾保物語
いそほものがたり
仮名草子。作者未詳。3巻。元和1 (1615) 年頃成立か。
伊曾保物語
いそほものがたり
文禄2 (1593) 年天草耶蘇会刊『エソポのハブラス』 Esopono Fabvlas。『イソップ物語』を翻訳したものであるが,仮名草子の『伊曾保物語』とは直接の関係はない。
百科事典マイペディアの解説
伊曾保物語【いそほものがたり】
《イソップ物語》を翻訳した仮名草子。1593年天草のコレジヨで刊行されたキリシタン版《エソポのハブラス(文禄旧訳伊曾保物語)》は,西洋文学翻訳の最初のもので,原本は大英博物館蔵。
世界大百科事典 第2版の解説
いそほものがたり【伊曾保物語】
仮名草子。元和年間(1615‐24)刊行。3巻。《イソップ物語》の翻訳であるが,全部で94話。最初の30話はイソップの逸話,のちの64話が動物の寓話である。《イソップ物語》は,1590年(天正18)スペインの宣教師バリニャーノによって日本にもたらされ,九州天草で《エソポのハブラス》として日本語訳ローマ字で印刷された。これが,日本における最初の西洋文学の翻訳本である。この元和の書は,それとは異なって古活字版日本字で翻訳されたものである。
第2章 中世前期 ―― 院生鎌倉期
総説 古代語が瓦解する
文字表記 仮名の使用が促される
音韻 音節が整理されていく
語彙 漢語が一般化する
文法 古代語法が衰退する
第3章 中世後期 -- 室町時代
総説 近代語が胎動する
文字表記 文字の使用が広がる
音韻 現代語の発音に近づく
語彙 外来語が登城する
文法 近代語が芽生える
日本語全史 古代後期
2017-04-23 01:53:41 | 日本語史
第1章 古代前期 ―― 奈良時代まで
総説 古代語が確立する
文字表記 日本語が漢字で書かれれう
音韻 区別される音節の数が多い
語彙 固有語が用いられる
文法 古代語法が形成される
第2章 古代後期 ―― 平安時代まで
総説 古代語が完成する
文字表記 仮名が成立する
音韻 音節が複雑に発達する
語彙 漢語の使用が漸増する
文法 古典文法が完成する