日本語文法文章論 山の事故

日本語文章の解析である。文章は事実の指摘、その解明をして話題を展開する。山の事故について述べる資料は、、朝日新聞コラム、天声人語20140509である。著述からその著者が体験したことを踏まえる。この連休に山の事故が多かったことに触れている。山岳遭難に山登りの現実が見える。山の日を祝日に加える法律ができた。登山の安全を祈る日にもしたい。


田部井淳子さんが　挑戦した
雪崩が起きた

直撃では

田部井さんは

勇気がいかに大切か
無理があった
山の事故が相次いだ

街場では
天候は
亡くなった方々には６０代、７０代が多い
判断力が及ばなかった
山岳遭難が増えている

一昨年は
岐阜県では

祝日法改正案がいまの国会に出され



山の事故を減らすには
2014年5月8日05時00分

　登山家の田部井淳子（たべいじゅんこ）さんがかつて、中国の天山山脈の最高峰に女性だけで挑戦したときのことだ。キャンプのテントで寝ていると雪崩が起きた。直撃ではなかったが、風圧でテントごと飛ばされた

田部井さんは朝を待って下山すると決め、皆に告げた。著書『それでもわたしは山に登る』によれば、頂上に立つことより「行った人数と帰りの人数が同じであることのほうがずっと大事だ」と思ったからである。無理を戒め、撤収を決断する勇気がいかに大切かを示す話だ

どこかに無理があったのだろうか。大型連休中、山の事故が相次いだ。街場では汗ばむ季節でも、高山の天候はなお厳しく、気まぐれだ。亡くなった方々には６０代、７０代が多い。日ごろの若さ自慢も、危地を脱する体力や判断力が及ばなかったか

山岳遭難が増えている。警察庁によると、一昨年は発生件数、遭難者数とも、統計のある１９６１年以降で最多となった。それまでの１０年間でどちらも約１・５倍だ。死者、行方不明者の７割近くを６０歳以上が占める

行政も安全対策を強化せざるをえなくなっている。岐阜県では、北アルプスに登る場合に行程や緊急時の連絡先などを書いた登山届を出すよう、入山者に義務づける条例の制定をめざす

折から、「山の日」を新たに設ける祝日法改正案がいまの国会に出され、衆院を先日通過した。山に親しみ、恩恵に感謝する趣旨という。加えて、登山の安全を期する日にしてはどうか。参院での議論に期待する。