自動化のレベルをレベル5段階でとらえる。自動運転技術の話である。レベル1からレベル5まで、人間が運手に関与する度合いはレベル3で自動化する側の主体、つまり機械にうつる。順に、レベル1ではブレーキ操作に、レベル2では運転操作の複数にわたって、レベル3では自動者に運転の主体があって、レベル4では状況条件によって、そしてレベル5では完全自動運転となる。自動車がその名を自動運転車となる。autonomous car と呼ぶ。そのレベル分けは日本政府による自動運転システム、米国の運輸省道路交通安全局 NHTSA National Highway Traffic Safety Administrationの取り決めがある。
https://response.jp/article/2017/06/08/295879.html
ホンダ、自動運転「レベル4」を実用化へ 2025年目標2017年6月8日(木) 17時53分
>ホンダは6月8日、現在開発を進めている自動運転について、2025年頃をめどに、「レベル4」の技術的な確立を目指すと発表した。
米国の自動車技術者協会のSAEは、ゼロから5までの6段階の能力に基づいて、自動運転のレベルを定義づけ。SAEのレベル4とは、ドライバーが制御を再開する必要がある場合を除いて、ほとんどの運転状況において、車両がドライバーに代わって運転操作を行うことを意味する。
https://clicccar.com/2017/08/01/495266/2/
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日経新聞によると、トヨタは一部の取引先に2023年度を目処に「レベル4」の技術を確立する方針を伝えているそうですが、「安全性の確立が最優先で、実用化は慎重にすべき」との立場をとっており、導入時期については世界の法規やインフラ整備の状況を見ながら判断するようです。
ホンダは2020年を目処に、高速道路上での自動運転技術を搭載した市販車投入を予定しており、昨年12月にはグーグルの自動運転開発部門が独立した「ウェイモ」との共同研究をスタートさせるなど、2025年を目標に「レベル4」の自動運転技術確立を目指しているようです。
またスバルは「EyeSight」の機能をさらに発展させる事で2020年までに高速道路上での車線変更を含めた自動運転実現を目指しています。
日産は2018年に高速道路での自動運転を、さらに2020年には市街地を含めた「レベル3」の実用化を目指しており、自動運転技術で他社を一歩リードする考えのようです。
一方、今年7月11日には独アウディが世界初となる「レベル3」の自動運転車「A8」を発表。欧米の自動車メーカーは2020年前後に「レベル4」搭載車の市場投入を表明しています。
「レベル4」の自動運転車は2025年に世界で26万台規模に達し、2035年には1,000万台を超えるとの予測も有るようで、こうした情勢から、2020年以降はクルマに安心して運転を任せるための技術競争が世界的に一層ヒートアップすることになりそうです。
ウイキペディアより
自動運転車(じどううんてんしゃ)とは、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる自動車である。英語では「autonomous car」と表記される。その他「ロボットカー」「UGV (unmanned ground vehicle)」「ドライバーレスカー (driverless car)」「self-driving car」などとも呼ばれている。
自動運転の定義
日本政府や米国運輸省道路交通安全局 (NHTSA) では自動化のレベルを以下のように定義している[8][9][10][11][12]。
レベル0
ドライバーが常にすべての主制御系統(加速・操舵・制動)の操作を行う。前方衝突警告(FCW)などの主制御系統を操作しない運転支援システムもレベル0に含む。
レベル1(運転支援)
加速・操舵・制動のいずれか単一をシステムが支援的に行う状態。自動ブレーキなどの安全運転支援システムによる。
レベル2(部分自動運転)
システムがドライビング環境を観測しながら、加速・操舵・制動のうち同時に複数の操作をシステムが行う状態。アダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシスト付き)等がこれに該当する。ドライバーは常時、運転状況を監視操作する必要がある。その為、2016年時点で市販されているシステムはある程度の時間(10~15秒等)、ハンドルから手を離しているとシステムが解除される等の仕様となっている。2016年、自動車専用道及び高速道路走行中且つ同一車線、60km/h以下のみに限定した日産プロ・パイロットを搭載したセレナが8月下旬発売と発表。[13]2017年時点でのテスラ社のオートパイロットもレベル2に該当する。[14]
レベル3(条件付自動運転)
限定的な環境下若しくは交通状況のみ、システムが加速・操舵・制動を行い、システムが要請したときはドライバーが対応しなければならない状態。通常時はドライバーは運転から解放されるが、緊急時やシステムが扱いきれない状況下には、システムからの運転操作切り替え要請にドライバーは適切に応じる必要がある。しかし、人間のドライバーが緊急時にはスムーズに切り替えられない問題が指摘されている。[15]事故時の責任はドライバーとなる。レベル3に該当するシステムは2017年秋時点でAudiが該当機能を搭載した自動車Audi A8の市販を2018年に開始すると発表。[16]
レベル4(高度自動運転)
特定の状況下のみ(例えば高速道路上のみなど、極限環境を除く天候などの条件)、加速・操舵・制動といった操作を全てシステムが行い、その条件が続く限りドライバーが全く関与しない状態。基本的にドライバーが操作をオーバーライドする必要は無いが、前述の特定の状況下を離れると人間の運転が必要になる。日本政府は2020年までにレベル4自動運転車の実用化を目標としている[17]。レベル4に該当するシステムは、上記の鉱山等で運用されている無人ダンプや無人軍事用車両等、特殊環境で運用されているもののみで、一般市民が公道を走れるものは2017年時点では市販されていない。
レベル5(完全自動運転)
無人運転。考え得る全ての状況下及び、極限環境での運転をシステムに任せる状態。ドライバーの乗車も、ドライバーの操作のオーバーライドも必要ない。安全に関わる運転操作と周辺監視をすべてシステムに委ねる。多くの自動車メーカーやその他の企業が、レベル5相当の自動運転車の市販に向けて開発を行っている[18]。
日本政府はレベル5の完全自動運転を2025年を目途に目指すとしている。[19]
アメリカでは、カリフォルニア州でレベル4の自動運転車を規制する法案がカリフォルニア州運輸局から提出されたが[20]、その後、より上位のアメリカ全土の交通規制を管理するアメリカ運輸省は、「自動運転の人工知能はドライバー」であるとレベル4を容認する見解をしめした[21]。