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語彙素

2014-09-30 | 語と語彙
語彙のとらえ方で、語彙素という単位がある。語彙を集合とし、その要素である一つ一つを、語彙項目とするとらえ方ではなくて、語彙素をを設定する。Lexeme の訳語である。lexicon について、1(特にギリシャ語・ヘブライ語・アラビア語などの)辞書. 2(特定の言語・作家・作品・分野などの)語彙(ごい); 語彙集. 3【言語学】 語彙目録. と、辞書に説明する。この語は語源に、ギリシャ語、語彙(集)の意、である。この語彙素はフリー百科事典が、  

>形態素はレンマ(Lemma、基本形:上の例でいえばそれぞれchild、go、big)で代表され、ある言語における語彙素の総体がレクシコン(Lexicon、語彙目録)である。レクシコンとレンマは一般的概念であるが、具体的なものとしては辞書と見出し語とに相当する。
  
 と解説する。それによると形態素になぞらえる、文法の形態素としての単位、語彙の語彙素の単位として、対照するようなことである。

そしてさらに、

>語彙素は特定の統語的範疇(品詞)に属し、固有の意味を有し、屈折(動詞の活用や、名詞の格変化など)を有する言語ではその各形態が「変化表」として表現される。語彙素の各形態とその用法は、文法規則に支配される。

というふうであるが、これはわかりにくい考え方である。
語彙素の規定を統語範疇また文法規則に置くことになると、それは文法での論議とどのようにかかわるかということである。

さきの解説に続いて、次のようなことである。

>屈折と派生の区別は言語によって異なるが、これも個々の語彙素の定義の違いによる。例えば日本語で「明らかに」は「明らかな」などとともに形容動詞「明らかだ」の屈折形(連用形)と考えられる。一方英語では、evidentとevidentlyは意味的には共通部分が大きいが異なる品詞、つまり後者は前者の派生形である(日本語でも「明らかさ」は派生語(独立の名詞)と考えるのが一般的である)。

Lexicon のとらえ方に、語彙目録とあり、それは辞書にかかわるようであるから、語彙の論としての検討がいるだろう。


語彙素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/19 14:56 UTC 版)
語彙素(ごいそ:Lexeme)とは、言語学における形態論的単位であり、異なる形態であるが同じ語であると考えられるものからなる語の集合をいう。例えば英語のchild - children、go - goes - went - gone - going、あるいはbig - bigger - biggestは、それぞれ同じ語彙素としてまとめられる。


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