現代日本語「誤」百科 794 大勢が訪れた を、例題にしている。
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。
「誤」百科 794 大勢が訪れた を、例題にしている。
大勢の人が訪れたという表現を読み取るかどうかであろう。
たいせい と読む語であったから、名詞の用法がある。
おおぜい と読むと、それを名詞として使うのが普通である。
しかし、ひらがなの読みによって、たくさん と同じように、本来に名詞であったものが副詞で使われるようになる。
たくさんが と言いにくいのは、この名詞が数量を表すからである。本がたくさんある とすると、このたくさんは、3冊と言った用例は数量の名詞である。
たくさんの本 この表現は、また、たくさんな本 たくさんある本 のように言えるので、品詞が名詞で使われるときにはその数量を表す意味情報が求められる。*たくさんがある というのは、たくさん が何であるかを表現する必要がある。*3冊がある と言えないのと同じだ。
おおぜい というのが数量について人を表すような場合でも、大勢が来た と言いにくく感じられるが、本がたくさんある と同様、人がおおぜい来た と言うような表現から類推されるのだろう。
大勢の来訪 と表現することがある。
ただ、例題の用例を見ていくと
大勢のファンが訪れた
のように、用法としては正しいものばかりであるから、この誤りの用例である
大勢が訪れた と言うのは検索にヒットしない。
人の大勢が訪れた という言い方の、人の と言う表現がないのだろうか。
>大阪万博で外国人が大勢訪れたので、外国の交通と同じように右側に立ち、左から追い越すようになったのです。
>開園に合わせて訪れた大勢の家族連れを、着ぐるみの人形やミニチュアホースが出迎えた.
>大勢の人が訪れた名古屋城の金シャチ
>その広さから、家族など大勢で訪れた際も、くつろぐスペースの確保が容易です。
>北京最大の縁日「廟会」を実体験 大勢の人出で賑わう
>晴天の下、大勢の愛好家が訪れ、見ごろを迎えたフクジュソウやオオミスミソウなどを写真に収めていた。
>5シリングの土曜日には、家族連れの中産階級が数多く訪れ、1シリングの週日には、地方の農民や労働者階級の人々が大勢訪れた。
>当日の観客席には、54歳になった草創期のメンバーなど、出演者以外のOB・OGも大勢訪れた。
>雨天にも関わらず、大勢の来場者が訪れた.
デジタル大辞泉の解説.
たい‐せい 【大勢】
1 物事の一般的な傾向。大体の状況。「試合の―が決まる」「―に影響はない」
2 世のなりゆき。天下の形勢。「社会の―に従う」
3 大きな権勢。強い勢力。「政府は必ず―大力を以て圧抑すべく」〈永峰秀樹訳・代議政体〉
--------------------------------------------------------------------------------
たい‐ぜい 【大勢】
人数の多いこと。多数の人。おおぜい。「きんじょとなりの人々が、―かけつけ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
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おお‐ぜい 〔おほ‐〕 【大勢】
多くの人。多人数。副詞的にも用いる。「―の出席者」「―で見学する」⇔小勢(こぜい)。
たい‐せい【大勢】 1 物事の一般的な傾向。大体の状況。「試合の―が決まる」「―に影響はない」
2 世のなりゆき。天下の形勢。「社会の―に従う」
3 大きな権勢。強い勢力。
「政府は必ず―大力を以て圧抑すべく」〈永峰秀樹訳・代議政体〉
大局(たいきょく) ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる
提供元:「デジタル大辞泉」
デジタル大辞泉の解説.
たく‐さん 【沢山】
[名・形動]
1 数量の多いこと。また、そのさま。多数。副詞的にも用いる。「―な(の)贈り物」「本を―持っている」
2 数量が十分であること。十分で、それ以上はいらないこと。また、そのさま。「お説教はもう―だ」
3 (名詞に付き、多く「…だくさん」の形で)それが十分であったり、十分すぎたりするさま。「子―」「盛り―」
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。
「誤」百科 794 大勢が訪れた を、例題にしている。
大勢の人が訪れたという表現を読み取るかどうかであろう。
たいせい と読む語であったから、名詞の用法がある。
おおぜい と読むと、それを名詞として使うのが普通である。
しかし、ひらがなの読みによって、たくさん と同じように、本来に名詞であったものが副詞で使われるようになる。
たくさんが と言いにくいのは、この名詞が数量を表すからである。本がたくさんある とすると、このたくさんは、3冊と言った用例は数量の名詞である。
たくさんの本 この表現は、また、たくさんな本 たくさんある本 のように言えるので、品詞が名詞で使われるときにはその数量を表す意味情報が求められる。*たくさんがある というのは、たくさん が何であるかを表現する必要がある。*3冊がある と言えないのと同じだ。
おおぜい というのが数量について人を表すような場合でも、大勢が来た と言いにくく感じられるが、本がたくさんある と同様、人がおおぜい来た と言うような表現から類推されるのだろう。
大勢の来訪 と表現することがある。
ただ、例題の用例を見ていくと
大勢のファンが訪れた
のように、用法としては正しいものばかりであるから、この誤りの用例である
大勢が訪れた と言うのは検索にヒットしない。
人の大勢が訪れた という言い方の、人の と言う表現がないのだろうか。
>大阪万博で外国人が大勢訪れたので、外国の交通と同じように右側に立ち、左から追い越すようになったのです。
>開園に合わせて訪れた大勢の家族連れを、着ぐるみの人形やミニチュアホースが出迎えた.
>大勢の人が訪れた名古屋城の金シャチ
>その広さから、家族など大勢で訪れた際も、くつろぐスペースの確保が容易です。
>北京最大の縁日「廟会」を実体験 大勢の人出で賑わう
>晴天の下、大勢の愛好家が訪れ、見ごろを迎えたフクジュソウやオオミスミソウなどを写真に収めていた。
>5シリングの土曜日には、家族連れの中産階級が数多く訪れ、1シリングの週日には、地方の農民や労働者階級の人々が大勢訪れた。
>当日の観客席には、54歳になった草創期のメンバーなど、出演者以外のOB・OGも大勢訪れた。
>雨天にも関わらず、大勢の来場者が訪れた.
デジタル大辞泉の解説.
たい‐せい 【大勢】
1 物事の一般的な傾向。大体の状況。「試合の―が決まる」「―に影響はない」
2 世のなりゆき。天下の形勢。「社会の―に従う」
3 大きな権勢。強い勢力。「政府は必ず―大力を以て圧抑すべく」〈永峰秀樹訳・代議政体〉
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たい‐ぜい 【大勢】
人数の多いこと。多数の人。おおぜい。「きんじょとなりの人々が、―かけつけ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
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おお‐ぜい 〔おほ‐〕 【大勢】
多くの人。多人数。副詞的にも用いる。「―の出席者」「―で見学する」⇔小勢(こぜい)。
たい‐せい【大勢】 1 物事の一般的な傾向。大体の状況。「試合の―が決まる」「―に影響はない」
2 世のなりゆき。天下の形勢。「社会の―に従う」
3 大きな権勢。強い勢力。
「政府は必ず―大力を以て圧抑すべく」〈永峰秀樹訳・代議政体〉
大局(たいきょく) ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる
提供元:「デジタル大辞泉」
デジタル大辞泉の解説.
たく‐さん 【沢山】
[名・形動]
1 数量の多いこと。また、そのさま。多数。副詞的にも用いる。「―な(の)贈り物」「本を―持っている」
2 数量が十分であること。十分で、それ以上はいらないこと。また、そのさま。「お説教はもう―だ」
3 (名詞に付き、多く「…だくさん」の形で)それが十分であったり、十分すぎたりするさま。「子―」「盛り―」