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文章にあるもの  日本語の文法について その15   

2013-05-02 | 日本語文法
文章にあるもの  日本語の文法について その15   

文章に主題主語があり、文に主格主語がある。さらに句にも主語があるという句構成をみると、文章にはいくつもの主語に相当するものがあり、文に複数の主語を持つとするのは、文章が文の組み合わさったものあり、文がほかの文と関係してその文を作り出しているからである。文が複数から成り立てばいくつも含まれる主語が文の数に応じて認められる。

言語の現象は複雑であり、語句、文、文章と抽出する。それは文の単位に論理性が捉えられて主語と述語動詞を主要な構成要素とする。それはまた述語動詞に従う目的語、補語のほかに語と語との関係で句あるいは節ができるとする捉え方である。文の主語を必須とすれば文の単位を基本構造として文法の構成を分析することが可能である。

文に必須である主語をその文にもたない、ほかの文との関係で主語を示す文があり、それが文章に示される構造と捉えられるのが日本語の言語表現である。文に主語が必須であるという規定は文の成立を主語の有無に置く基本構造がある。文の成立をその基本である主語に置くことは言語現象の帰納によるからであるから、その言語の特徴である。

主語は文の必須要素でない、文は主語を持たずに成立する場合があると規定をすればその主語がないままに文情報を読み取るかと言えば必ずしもそうではなくて、その表現に主語の相当のものを解釈することになるが、それはほかの文との関係でいくつかの文のうちに主語をもとめる。主語を求めその主語はそれは複数の文を連ねた文章のうちにある。

文章に主語を求め、文に主語を認め、語句にその主語を特定することができる。いいかえれば文を単位にして言語の表現理解において主語があるということである。この日本語の構造は語と語とを連ねて句とし、その語には言語主体による表出があったのであるが、それに加えて句が文を構成する考え方のもとに文に主語を規定するようになったのである。
  
日本語の現象には言語主体とする言語の表出者と言語の文における主語とが重なり合って表現に対比されることがないことがある。言語を思想や意志、意見の表出とその機能を捉えるうえで、一方で日本語は感情を表現とするという考え方が行われてきている。どの言語も感情を表現できるがそれを感情表出としての手段に心情の吐露としてみる。

嘆きを嘆きのままに言語表現とするというのは伝統の日本文学の表現にある歌の技巧である。これを文学作用の分野に分析をして言語をそこから抽象しようとしてきた経緯があるので、このとらえ方は表現の用法において文を分析する際にも行われてきている。すなわち主格主語が捉えられ分析される前の文法現象である主題主語の句と文章に象徴される。

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