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0224-25 取り繕う、外見を整えて見栄えをよくする、不都合などを隠そうとしてうわべを飾る、 間に合わせに修繕する、など、意味内容はよろしくない。一言でいえば、ごまかすこと、だろう。見回すと、見えはよかったとは言えないけれど、その長の振る舞いにはまるで風格がなかった、告発ある告発文書とそれを議しているその長はうわべで汲々としているし、増税路線が見え見えで構えている建て前のほころびはデモに突っ込まれて危うい、と、日本社会の現状に仮説は、ゴマと化す。
演繹法で仮説が立てられる。しかし、前回のように、仮説を立ててから演繹するという説明があって、言葉の用法として難しくなった。
もともと仮説という語は説明がややこしい。仮説に対して定説があるとわかればそれなりに理解するが、説が説明とも学説ともあるように説くことだからこれもまたわかりにくい。
仮の字の難しさ、真仮 シンケと読むと仏教語、化身とか、になって、真実と方便の意味合いがわたしたちにある、かもしれない。
哲学の解釈を並べる。まず比較的平易に見えるものから順に。
>百科事典マイペディア 「仮説」の意味・わかりやすい解説
英語hypothesisなどの訳。事象や法則,理論を説明するために仮に設けられる説。検証されてその確からしさが公認されれば,仮説は新たな法則や理論となる。逆に,あらゆる法則や理論に反証される可能性が残る以上,すべてが仮説にすぎないともいえる。
次は現象をとらえてのことである。
>ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仮説」の意味・わかりやすい解説
仮説 かせつ hypothesis
ある自然現象または社会現象の観察や実験の事例から,現象を説明し,あるいは法則を見出すために,設けられる基本的な仮定。仮説に基づいて推論された結果は他の事例の観察や十分に選択された条件下での実験により検証される。
>改訂新版 世界大百科事典 「仮説」の意味・わかりやすい解説
仮説 (かせつ) hypothesis
事象や法則について説明するために仮に設定された説のこと。しかし仮説は,それまで知られていなかった事象や法則をも説明できるとわかれば,一般には,それは確かなものとみなされるようになり,〈法則〉とか〈理論〉といわれるようになる。したがって仮説とは,十分に確かめられる前の法則ないしは理論の姿である,とも言える。
平易で分かりよい記述に、次の説明がある。同上、項目から。
>ニュートンは〈われ仮説を作らず〉と言ったが,それは主として,事象をうまく説明できないデカルト流の仮説に対してであり,仮説一般についてではない。そもそも科学は,仮説なしには一歩も前進できないのである。
さて極めつけは次である。
>日本大百科全書(ニッポニカ) 「仮説」の意味・わかりやすい解説
仮説 かせつ hypothesis 英語 hypothèse フランス語 Hypothese ドイツ語
科学的研究において、ある学説を論理的に構成する命題の一つ(またはその一部)であって、その命題(または命題群)が客観的真理であることを積極的に仮定して学説の帰結を導こうとする場合に、この命題を仮説という。
仮説が命題であることを言うが、この記述にはよいところ、次に例を挙げるので、なんとなくわかったようになる。同上、項目から。
>物理的科学の範囲に限っても、仮説の性格にはさまざまのものがある。たとえば、特定の物質の存在に関するもの(ドルトンの「原子」、パウリの「ニュートリノ」、湯川秀樹の「中間子」など)、物質の性質や機能に関するもの(アインシュタインの「光量子」、ド・ブローイの「物質波」など)、運動の法則性に関するもの(ボーアの「原子内電子の定常状態」、ディラックの「電子の相対論的運動方程式」など)はいずれもよく知られた仮説であり、実験的検証によって真理として確立したものである。
やはり、さらなる難しさに至ったか。
以上、コトバンクのサイト、https://kotobank.jp/word/%E4%BB%AE%E8%AA%AC より
さて元に戻して、仮説を用いた論理的思考はどうすることかとなる。
おおくは、よくわからない説明のようで、帰納と演繹を組み合わせて、言おうとするが、仮説が検証されることを言おうとするようである。
帰納し、仮説を作って演繹で証明をして、定説となるか、理論、新しい学説となるか、検証できなくて、仮説修正の振り出しへ、というところである。
そういう方法を説くので、用語としてはあまり仮説を濫発しない方がわかりやすいのだが、わかった気でいることになるのだろう。
用例帰納と文献実証で行ってきた経験で、帰納法は現象から問題となるのを網羅することになるので、出てくる結論は、それはそれで真理であるとなる。
したがって、帰納法が方法論であって、その可能な範囲に理論的にはまる。
演繹仮説は現象の範囲に見え隠れする、あるいは見えなくなる、その範囲を含めて理論を立てるので、仮のものとなるが、それを検証することが仮説成立のあとに求められる。
そこに仮説演繹法というから、語の順序で分かりにくくなる、唱えられたのは時代が下がってのことである。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%9B%E3%81%A4
同音異義語 かせつ
【仮説】:何らかの現象や法則性を説明するのに役立つ命題。
【仮設】:仮に設置すること。
【珂雪】:潔白なもの。真っ白な雪。
【架設】:橋梁や電線を架け渡すこと。
【佳節】:めでたい日柄。
仮説(かせつ) とは? 意味・読み方・使い方 - 国語辞書
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か‐せつ【仮説】. の解説. ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説。実験・観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる。
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