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悪徳代官という言葉が浮かんで、実際はどうだったんだろう、ドラマで見るような悪行があるとしたら、悪徳商人もいるわけで・・・と思って、ウイキペディアでもひってみたら、悪代官でヒットした。代官は任地で公儀の代理人であり、行政執行官だから、税の取り立てにもかかわる。その領地の民衆を苦しめるのは重税か、何か、公金横領とか、昔から時代劇のパターンになっている。悪徳とまではいわないのはまさに悪代官だからか、そう決めつける設定であるから、権力と癒着したことなのか、大蔵を握れば怖いものなしだったのか。
重税に苦しむ領民からは悪代官の姿には典型的な商人とグルになるイメージがあるようである、そういうふうに大衆小説作家が作り上げていくと、悪徳退治につけ込む隙は悪人としての代理人がまたいて、その顛末には重税にだけ反抗するわけでもなさそうだから、悪行の限りは税の徴収にはないことのように、事件が展開する、それで庶民の生活が改善されるわけでもなく、つまり税の重さは変わりなく中央の幕府からきているのだろう。すると組織を見ては、やはり国の税金委の制度にある。いつまでも国民の働きにかけて税をとろう、絞り取ろうとする、その目的はいったい何なんだろう。
税の制度でより多くの徴税を果たす官僚、そういう役人が出世をする仕組みは、いまも変わらぬではないか。上級試験、一種試験に合格し国家公務員として。代理人となるキャリア組と言われるゆえんである。そのゆえんとは何あろうか。
>キャリア組という言葉はもっぱら役人,それも主として国家公務員の世界で用いられてきた。戦前でいえば文官高等試験(高文,現在の国家公務員上級試験)に合格した者で,他の職員に比べて早い速度でより高い地位に昇進することを約束されている人びとを指す。
世界大百科事典 第2版
20代で税務署長になる、そうだったんだ!
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